人間が嫌ならやめちまえ。
小説家の吉本ばなな大先生から「世田谷にいるなら会おうぜ」とご連絡をいただき、下北沢でタコスをご馳走になった。私の正しい使い方である。ばななさんから「メンツが増えるなら言ってくれよな」と言っていただいていたために「こ、これは参加希望者を募ってもいいってことなのかな」と邪推をし、試しにSNSで相席希望者を募集したら女子二名が来ることになった。一人は新宿区からお越しの、宮崎あおい似の美女A様。一人は世田谷区からお越しの、北川景子似の美女M様。
最初はばななさんと二人で話し、一時間後に女子二名が合流した。私は「どんな風に小説を書かれているのですか?」に代表される質問をばななさんは聞かれまくっているだろうなと思い、学術的な話題は避け、女子プロレスの話ばかりをした。実に楽しい時間だったのだが、女子が合流した直後、早速A様が「どんな風に小説を書かれているのですか?」と聞いた。M様にいたっては「ばななさんって結構スピリチュアルじゃないですか」などと言いやがったので、私の中の長州力が目覚めた。決めつけるな。お前に何がわかる。これ以上失礼な真似をしたら、お前の形を変えてやる。
ばななさんは人格者なので、女子の質問に普通に答えた。いい人だ。立派な人だ。自分のことを偉いと思っていないから、そのようにできるのだろう。自分のことを偉いと思っている人に、偉い人はいない。私は、自分のことを偉いと思っているので「お前らいい加減にしろ」とぶちかました。ばななさんのことが大好きで集まったのに、相手の話を聞かないで自分の話ばかりする女子二名に「お前らは本当にブスだな」と言った。私が本音を出したので、女子二名も本音を出した。最初は北川景子だったM様も、徐々に顔面が崩れて森三中の黒沢みたいになりながら「こっちだって緊張してるんすよ」と言った。A様は「会った瞬間に思ったけど、Mみたいにメス全開で生きているような女に私は散々いじめられてきた」と言った。最初はまじめ腐って空回りしていた女たちが、本性を出したことで女子プロレスみたいになった。
私はボッコボコに言葉で殴った。女子二名も「なんでそんなことを言われなくちゃならないんですか」と怒りを剥き出しにした。M様は早々と敗北を認めて「なんだかエネルギーヒーリングを受けた後みたい」と、うっとりとした顔をしていた。A様は己の知性を武器に絶対に男には負けないんだから的な生き方をしてきたタイプの女なので、私は「頑固なブスだな。ブスに頑固なブス職人。バカであることに罪があるならお前は終身刑だ。ほんとはかわいい女なのに、お前は意地っ張りスヒルトンだな」と、言葉の手裏剣を投げ続けた。我々がプロレスをやっている横で、ばななさんは「なんだか私も癒された」と言った。私にもそういう部分はあるし、私の友達にもそういう人はたくさんいるし、なんだか私も癒された的なことを言ってくださった。よかった。命を賭けたヒーリングギャグは無事に決まった。ばななさんに楽しんでいただくことが、我々の最重要課題である。
誤解されると困るが、私は滅多なことではブスとは言わない。ただ、面の皮が厚くなって、強めな指圧を加えないとツボに届かない場合に限り、ショック療法と銘打ち言葉の指圧をお見舞いする。今回は、ばななさんのSPも勝手に兼ねていたため、無礼者を排斥することも私の任務であった。女性たちには悪いことをした。と言うのは嘘で、悪いことをしたとは思っていない。ざまーみろ。悔しかったら這い上がれ。俺に会うとは、そういうことだ。リベンジマッチは受けて立つ。後日、ばななさんから以下のようなメールが届いた。明日をも知れぬ荒くれ稼業。男一匹、今日も行く。
Title:「勉強になりやした」
オラが「ものを書くなんて、たまたま向いてるし他にできることがないからやってるけど、未熟だからやってるんだ。ほんとうはいちばんえらいのは毎日目の前の10人をほんとうに幸せにするような人で、それは家族とか親友とは限らない。もちろんオレだってそれをやってる。作品の中に爆弾をしかけてる。しかし書くというワンクッションがあるだけ、オレはオタクで未熟なのだ」
って坂爪さんのことをたたえて言ってんのに、物書きになりたいとかアーティストとして成功したいとか思ってるギャルたちは、そこを全く聞いてなくって。
自分でいっぱいで目が曇ってるってこういうことを言うんだな〜、って思いました!
もし私なら、「え、それってどういうことですか?成功よりお金よりそんなことがすごいってどういうことですか?」ってすぐ聞くだろう。
目の前の人が生き生きしない言葉なんて(ときにはダレた会話が癒しになるときもいっぱいあるが、それは別の状況だろう)、発しても意味がない。誰かに会って本気で変わらないなら、人に会う意味はない。その人はどんなときでもそれぞれ交通事故とか天変地異とかいろんなリスクを背負ってその場にいるんだから、命かけて会話しないとしょうがない。学校教育が人を受け身にしちゃうんだなあ、と思います。
でも、私の年齢になると、40代の人たちなんてもうかわいくてかわいくて、娘みたいで、のびのびやりな!って愛おしくしか思わないから、ほんと、かわいくてしかたなくて、抱きしめたくなるふたりでした。
そして怒るってことや、違うって言われないと、目を覚ますきっかけにならないなんて、人ってほんとうに贅沢だなあって。
おとなしく聞いてるって言ったのに、ついみんなが(坂爪さんも)かわいすぎて、変な合いの手いっぱい入れちゃってごめんなさい!
ではまたね!世田谷に来たときじゃなくっても、予定が空いてたらいつだって声をかけます!
このメールももちろん載せてもいいよ!載せるなら全文載せてね!
ば
おおまかな予定
5月4日(日)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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コメント
1意地っ張りスヒルトン🤣