神戸徳洲会病院(資料写真)
神戸徳洲会病院(資料写真)

 神戸徳洲会病院(神戸市垂水区)で入院患者が相次いで死亡した問題で、病院は3日までに、カメラが付いた管を体内に挿入する検査後に死亡した80代男性について、担当した当直医の判断が「不適切だった」とする調査報告書をまとめ、ホームページで公表した。

 調査報告書によると、誤嚥性肺炎のため入院していた男性は2023年10月6日夜、吐血した後に呼吸状態が悪化した。当直医は「気管支鏡」と呼ばれる小型カメラが付いた管を挿入し、出血している部位を探そうとしたという。

 ただ映像が不鮮明だったため、検査開始から約1時間後にCT検査に変更。だが男性はさらに呼吸状態が悪くなり、翌日未明に死亡した。

 調査報告書では、一般的に吐血の診断はまず負担が小さいCT検査が推奨されるとし、当直医の判断については「CT検査を先行させるべきで、最初に気管支鏡検査を実施する判断は適切ではなかった」と指摘した。

 そのほか当直医の準備や経験不足▽吐血に対応するマニュアルの不整備▽処置できる専門医が少なかった-などの問題点を指摘した。一方、気管支鏡検査が直接、死因につながったとは考えづらいとの見解を示し、遺族に説明した。(千葉翔大)