鎮西学院大学長 姜尚中氏 元監事に発言「大学生以下」
長崎県諫早市の鎮西学院大学の学長を務める政治学者の姜尚中氏が去年2月に開かれた臨時の理事会で当時、監事だった弁護士に対し「大学生以下だ」などと発言していたことがわかりました。
第三者委員会はパワーハラスメントとして評価するのは適当ではないとしつつも、「極めて不当だ」と指摘しました。
大学や高校などを運営する学校法人、鎮西学院が2日公表した第三者委員会の調査報告書によりますと、姜尚中氏は去年2月に行われた臨時の理事会で、大学の学部長選挙に関連して意見書を提出した監事の弁護士に対し「大学生以下だ」などと発言したということです。
発言について調査報告書は「監事が事実関係を調査しないままに理事会に意見書を提出したことを受けて、これを批判する趣旨でなされたと認められる」などとしました。
そのうえで、「姜氏が理事会の場で理事の1人として監事の職務執行に対して行った言動である」などとしてパワーハラスメントとして評価するのは適当ではないとしています。
一方で、「発言は監事に対して不当な攻撃を加えるものである」などとして、「極めて不当である」と指摘しました。
姜氏は発言を認めたうえで、鎮西学院大学の学長名で所感を発表し、「『事実認定』と『価値判断』をめぐる両者の間の『論争』であり、両者の間に権力関係がない以上、それをことさら重大問題として扱う根拠はどこにもないと思います」としています。