二次性徴のからくり、それは男性ホルモンでした。

思春期になると男の子は睾丸から男性ホルモンが分泌され、身体はその男性ホルモンに反応して声変わりしたり体毛が濃くなったりと、男性化が進みます。

つまり睾丸が悪の権化で、そのためニューハーフさんは玉を取る手術（去勢）をして男性ホルモン分泌を抑えるとのこと。

私はそんなことをネットを使って調べまくりました。

しかし男性化する要因はわかりましたが、それを阻止するには去勢しかなく、そんなこと小学生にできる訳ありません。

私は毎日心配で生きた心地がしなく、結果的に拒食症に近い症状となりました。

お腹は空くのですが1日1食しか食べられず、それ以上食べようとすると吐いてしまいます。

食べ盛りの思春期に起きたこの拒食症に近い症状のせいで、結果的に私の二次性徴はなかなか起こらず、私はそのまま中学生になりました。

小学生がコスプレで学ラン着ているような中学生です。

本来であればこの小さい身体はコンプレックスになるのでしょうが、私は男性化するくらいならこのままで良いと思い、相変わらず食事は最小限に留めていました。