患者死亡、医師の検査判断「不適切」 神戸徳洲会が報告書公開

神戸徳洲会病院=神戸市垂水区
神戸徳洲会病院=神戸市垂水区

神戸徳洲会病院(神戸市)で患者の死亡が相次いだ問題で、病院は3日までに、気管支鏡検査後に死亡した80代男性について、検査は負担が大きく医師の判断が不適切だったとする報告書をホームページで公表した。一方、検査が直接の死因とは考えにくく、医療ミスには当たらないとの見解を示した。

男性は令和5年9月、誤嚥性肺炎を発症し入院。同10月に呼吸状態が悪化し、気管支鏡検査を受けた後、死亡した。報告書は、本来は負担の少ないCT検査を優先して実施すべきだったが、喀血の専門医が少なく、マニュアルも整備されておらず、医師が単独で治療方針を決めたと指摘した。

病院では患者死亡事例など15件が、国の医療事故調査制度に基づく外部専門家の検証や院内調査の対象となった。14件は検証を終え、カテーテル治療後に死亡した70代男性の事例で外部調査が続いている。

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