群馬 川場村で小中一貫の公立「義務教育学校」が今春開校

少子化などを背景に、小中一貫教育を行う9年制の公立学校「義務教育学校」が県内で増え始めています。
川場村ではこの春、村内唯一の小学校と中学校がそれぞれ廃止され、新たな「義務教育学校」が開校する予定です。

「義務教育学校」は、小学1年から中学3年にあたる児童生徒に一貫教育を行う9年制の公立学校で、2015年の学校教育法の改正に伴い、設立が認められるようになりました。
小学校から中学校に進学する際の環境の変化に直面し、不登校などになる、いわゆる「中1ギャップ」を和らげる効果などが期待され、県内ではこれまでに、太田市とみどり市、桐生市、南牧村であわせて4校が開校しています。
川場村では、ともに村内唯一の川場小学校と川場中学校がそれぞれ廃止され、代わって、ことし4月に県内5校目の義務教育学校「川場学園」が開校します。
背景の1つが少子化で、村では近年、出生数の減少が続き、現在、中学校の在校生の数は85人と、ピーク時の昭和37年の5分の1以下で、2017年からはいずれの学年でもクラスが1つのみとなっていました。
村では、戦後まもない昭和22年に中学校が開校してから続いてきた村の学校のあり方が大きく変わる節目を迎えます。
4月に「川場学園」の9年生となる中学2年の男子生徒は「中学校がなくなるのは寂しいが、川場学園では1年生から8年生を引っ張れるよう、頑張りたい」と話していました。
また廃止される川場中学校の岡村健一校長は「こどもが減っていることは寂しいが、礼儀正しく、勉強も運動も一生懸命という村の子どもたちのよさは変わっていない。義務教育学校でさらに自立心を育んで欲しい」と話していました。

【開校する川場学園】
ことし4月に開校する「川場学園」は、校舎は3月に廃止となる川場小学校を活用します。
開校にあたって、小学校の敷地では新たな校舎の建設や、既存の校舎の改修工事が進められています。
このうち新たな校舎は、主に中学2年生と3年生にあたる8年生と9年生が過ごす予定で、村で産出された木材も使われ、開放的で明るい造りとなっています。
また、学校の校門にはすでに「川場学園」と校名が掲げられるなど、準備は予定どおり進んでいるということです。
川場村では、この義務教育学校で、子ども一人ひとりの成長を見守りながら9年間一貫した教育を行い、故郷に軸足を置いた世界で活躍できる人材の育成に取り組むということです。
川場村教育委員会の宮内伸明教育長は「村出身でいまは村外で暮らす家庭に『自分たちの子どもを川場学園で学ばせたい』と思い、戻ってきてもらえるような学校にしたい」と話しています。

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