大滝 洸 大滝 洸
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性別不合 「(胸を)取りたいってどんな心境なのかね?」


同期
「お前、胸 取るんか。何!決してメスを入れないというのが お前のポリシーじゃないのか😠」


「それは ちょっと違うと思うけど。

自分で 歩む道を模索できること。自分で決められること。それが私のポリシー。今までのことは その結果だと思っていて、十分だと思ったんだよ」


「一区切り、ということね。てか、どうして入院が1年先なの?」


「予約が埋まってたからだよ。専門の医師って、思ってるほど いないもんだよ」


「へー」


「早く受けることだけ考えれば、他に方法も考えられたけど。思うことがあり。

術後に そこそこの期間 できなくなる業務もあると思っているから、できる限り影響のない時期が良いと思ったし。

それに、さすがに 1年前から申告しておけば。

内容は話していないけど、仕事にどういった影響が出るかという話を もうした。
お金をいただく立場であって、休めば 多少なり迷惑をかけるんだから 周囲のことも考えなければね。
私が今いる配置 含めて どっか飛ばすかどうかまで、一考するだけに十分過ぎるだけの時間」


「なるほど。ふと気になったんだけどさ。たとえば 俺 自分のチンコ切りてぇ!とか思ったことないからさ。取りたいってどんな心境なのかね?🤔

お前の場合の話でいいから、というか言いたくなかったらいいんだけど」


「わずらわしさが 勝った」

「とにかく面倒なんだよ。

私みたいのは、人によるけど 胸をペシャンコにするシャツなんかを来ていたりして、ね。

定期的に買わないといけないのに 在庫が無いとか製品そのものが廃止されるとか。
サイズ表記があれ、着るまでわからない。自分に合わないと思って何枚捨てて いくら金を無駄にしたか もうわからん。

どうしよう と思って探す時間も、大丈夫かなと思って届くの待つ時間も、着て うーん と思って 心と擦り合わせを行う時間も。

毎度毎度生ずるのが、最近なんだ苦痛に 思えてきて😌」


「そういうことが あるんやな🧐」


「それに」

「あるとき 全盲の女性経営者が お話されていた動画を視てね。その方は 失明した経緯を問われて

「角膜のケアが とても大変で。15年間その わずらわしさと闘ってきましたので。見えてないのであれば、もういい と。取ってしまって、両目 義眼入れちゃいましょう と自分で医師にお願いした

という感じに お答えになって」

同「これだ… と思ったと。」

私「 “(私の義眼)美しいでしょ?” “全盲になってからは 進化しかない”
っておっしゃてて。

うわーカッケェ!!って思った。どのように生きていくか ひとつ道を教えてもらった気がして。

得るものがあれば失うものがあるのは事実で、ちょっとネガティヴにもなるけれど。

今は あんな人になりたい という気持ち」

ども、洸です。
2024年の10月に医療機関を受診しまして、2026年1月末頃に 胸を取って真っ平にする手術の予約をしました。

… …

…1年3ヵ月待ち!?

ええ、そうなんです。オドロキですよね。
入院施設があるような、総合病院などで予約すると 2025年1月現在 これくらい待たされます。

この他 一部の形成外科などのクリニックでも 手術を受けられて、そちらの方が随分待ち時間が短縮されます。しかし 入院施設の有無の他、いくつかの違いがあり、結果 医療機関により 年単位の待ち時間が発生し、それだけ待っても そこで手術を受けたいという方が多くいらっしゃいます。

この違いについての お話は いずれしたいものです。

「(胸を)取りたいってどんな心境なのかね?」

たしかに どんな心境なんですかね(???)
というのは、私は先述のように「わずらわしさ が勝った」からですが、それはサンプル1の回答であって、性別不合の当事者により回答は様々だからです。

医師で この言葉を使っている方を私 見聞きしたことはないんですが
性別不合の当事者の一部の方は よく「身体違和」という言葉を用いて説明を試みます。
自身の身体的性に違和感がある といったように説明されます。

医師は「性別違和」という言葉を使う方が多いように思いますが「性」には “ 身体的” なことの他に “社会的な” 役割や扱いの差なども含み 非常に高域であるために わかりずらい という指摘があります。

性別不合の当事者が 他者に説明をする際に、分かりやすいように と「身体違和」という言葉を 使うようです。

当事者により様々な「身体違和」

「身体違和」の「違和」は心理用語ですが、「調和を失う感じ」「しっくりこない感じ」といった意味があります。
私は この「しっくりこない感じ」と 10年以上続く「生活上の不便や不都合さ」が加わって「わずらわしさ」といった ストレス が生じ、手術を受けたいと決断するに至ります。
私においては 年数を詰むほど イヤイヤも増大してきました。

「違和」の意味の通り、それだけで 心身に不調を生ずることも 死に至ることもはありませんが、副次的に生まれるストレスの内容によっては、「うつ」といった精神疾患を患うトリガーとなり、総合して見たとき 死に至らしめる病になることがあります。

このような場合は「わずらわしさ」というより「嫌悪感」や「不快感」という感覚を持たれる方が多いと思います。

金銭に換価できないこと、今しかできないかもしれないこと を考える

先述の話に出てくる「胸をペシャンコにするシャツ」ですが、購入履歴をたどるに 私は毎年20,000円を このシャツ代に充てているそうです。

適当に×50年すると100万かかるようですが、手術を受けると これも大体100万というところで、同じくらい… と果たして言えるのでしょうか。

シャツは キツいので不快感があり、シャツが買えないと不安があり…と心理的ストレスが50年分払拭されるとすると 手術を受ける方が オトク、と考える人は多いかもしれません。

しかし どのような手術も治療も 後遺症や副作用のが生ずることがあり、上手くいくとも限りません。
体質によっては手術後がくっきり残るとか、腕の神経を傷つけて腕が上がらなくなるとか、乳首が壊死して なくなってしまうとか。

再手術を受ける確率は「5%」で、この他さまざまな後遺症等の可能性があると医師に説明を受けました。

100万より “高くつく”どころか 今できていることができなくなるかもしれない、としても即決できますでしょうか。人により判断が割れると思います。

希死念慮が あるほどの方は それでも即断即決かもしれません。

一方私は「営業マン」になりたかったので、この5%を非常に重く受け止めました。

月100時間以上働くことが年単位で発生し、周りを認めさせて出世したいという気持ちが非常に大きかったです。身長や体力差も大きいのに休んでいるなんて論外、入社時に 自分が手術を受けるとか それだけの時間が 与えられるとは全く考えていませんでした。私は違和感や不便といったものよりも 能動的にやりたい!と思う仕事のことだけ 寝ても覚めても考えていました。

そんな気持ちが 変わってきたのは5年目になった2024年のこと。

手術無しで性別の取り扱いの変更ができるようになり、27歳の誕生日の日に 性別の取り扱いの変更が認められました。
以前からの「認めさせてやる」という気持ちは、仕事にとどまらず どこか私という 実体 にかける思いでもありました。裁判所から認容されたとき、どこか肩の荷が降りたような気がしました。

そしてタイミングよく役職がつき、労働環境も変わり、仕事内容も大幅に変わりました。仕事を手伝ってくれる後輩もいるし、休むことができるようになりました。
最低限のことをしたし、身体が壊れても 進んでいけるはずだという自信が 手術を受けてもいいかな と私を後押ししてくれました。

リスクを考えると、やりきってから受けるのもいいと私は思います。

人生長いですが 1度きりですから タイミング、よくよく考えたいところです。


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