神奈川県立精神医療センター(横浜市)は2日、入院していた10代の男性が心肺停止状態で見つかり、死亡する事例が発生したと発表した。同センターは、服用していた薬が影響した疑いがあり、予期せず死亡したとして、医療事故に該当すると判断。外部の専門家を加えた院内医療事故調査委員会を設置し、原因究明や再発防止策の検討のために必要な調査を行う。
同センターによると、男性は令和5年8月から入院。6年12月30日午後から興奮状態になるなどした。同日夜、看護師が病室を訪れてトイレのドアを開けたところ、心肺停止状態になっている男性を発見。他の病院に搬送したが今年1月4日に死亡が確認された。
男性は従来の薬物療法でなかなか効果が上がらず、治療薬の量を増やすなどしていたという。