【特別対談後編】神田愛花×大久保佳代子「大久保は結婚すべきか」と「子供のいない人生」を考える
【大好評連載「わたしとピンクと、時々NY」特別版】気の置けない仲の二人がロスジェネ世代の悩みと生き方について語り尽くす
笑福亭鶴瓶と安藤優子
神田 今後の人生、さっき大久保さんは「不安」と言っていましたが、どういうふうに過ごしていきたいとかありますか?
大久保 今の60代ってまだ若いもんね。なんかやってなきゃダメなんだよな(笑)。欲を言えば、もしパートナーがいなくて、この世界にまだ必要とされていたら、フラフラっとテレビに出て、同僚だったり、ちょい年下で今一緒にバラエティーをやってるメンツに、「ババアがうるさい!」とか、いじってもらうような存在になっていたいね。
神田 笑福亭鶴瓶さん(73)みたいな感じですね。
大久保 近いかもしれない。痛々しい存在とか、触れられない腫れ物みたいとか、できればそういうとこは避けつつ、まだこの世界にいたいかな。
神田 60代の大久保さん、面白そうだな。私は、現状維持ができたら本当に贅沢な人生だなとは思うんです。
仕事で言うと、安藤優子さん(66)のように、視聴者の方からも現場の皆さんからも信頼されて、きちっとニュースを帯番組で伝えられる存在が憧れです。いずれはNHKの先輩でもある黒柳徹子さん(91)のような、唯一無二の司会者になりたいですね。徹子さんは周りからはちょっと変わった子って言われて、NHK時代は大変だったようです。生意気ですが、自分とリンクするところがありました。
あと、できれば元気なうちにもっともっと旅行はしたい。見てない世界をもっと見てみたいですね。仕事とプライベート、いい塩梅で両立できていたらいいなとは思います。
大久保 確かにね。老後はめっちゃ不安だけど、そこは誰もが平等なので、極力考えないようにしないと。
神田 パートナーがいたって、パートナーが病気になるかもしれませんしね。くよくよしないで、今楽しめる時は楽しみましょう。

かんだ・あいか
’80年、神奈川県生まれ。’03年にアナウンサーとしてNHKに入局し、’12年に退職。その後は情報番組やバラエティーを中心に活躍し、現在は『ぽかぽか』(フジ系)にレギュラー出演中
おおくぼ・かよこ
’71年、愛知県生まれ。’92年に光浦靖子とお笑いコンビ「オアシズ」を結成。現在は『ゴゴスマ〜GO GO!Smile!〜』(TBS系)『ノンストップ!』(フジ系)他レギュラー出演多数
★本連載をまとめた本人初の著書『王道っていう道、どこに通ってますか?』が大好評発売中!
『FRIDAY』2025年4月4・11日合併号より
- PHOTO:中村和彦
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