滋賀県内初の公立夜間中学が開校 湖南市

さまざまな理由で教育を十分に受けられなかった人たちの学びの場となる県内初の公立の夜間中学が湖南市に設置され、7日、開設式が行われました。

夜間中学は、湖南市の市立甲西中学校に併設されるかたちで設けられ、7日の開設式には、16歳から68歳までの新入生21人のうち12人が出席しました。

開設式で、湖南市の松浦加代子 市長は、「学びたい理由は多様で、学びたい人の思いを大切にし、学びや経験を社会に生かしたいそんな思いに応えられる学校です」とあいさつしました。

このあと、新入生を代表して市内に住む米森恵津子さん(68)が「夜間中学の3年間がまだまだ成長するための糧となるようがんばります」と決意を述べました。

夜間中学は不登校や戦後の混乱などさまざまな事情で義務教育を十分に受けられなかった人や、外国籍の人が対象で、新入生21人のうち10人は中国やパキスタンなどの外国籍だということです。

授業は平日の午後5時半から午後8時45分まで行われ、面談と本人の希望の結果、1年生が14人、2年生が4人、3年生が3人となり、今月16日から授業を始めるということです。

3年生として学ぶ16歳の男性は「夜間中学は体育の授業もあるので楽しみです。高校受験を目標に勉強を頑張ります」と話していました。

滋賀のニュース