福岡市に「学びの多様化学校」開校 不登校の子どもたち対象

不登校の子どもたちを対象に柔軟にカリキュラムを組める「学びの多様化学校」が今月福岡市に新たに開校し、8日、教室などが公開されました。

福岡市早良区に開校したのは不登校の子どもなどを対象にした「学びの多様化学校」、「百道松原中学校」です。

福岡市教育センターの一部を改修して設置され、今月24日の開校式を前に8日内覧会が開かれました。

黒板の代わりにホワイトボードを導入するなど学校の雰囲気を抑えた教室や漫画を読んだり寝転がったりして息抜きができる図書室、軽い運動や音楽活動などに使える多目的室などがあります。

また、教職員を1.5倍配置して1人1人をサポートするほか、授業数を3割程度減らした柔軟なカリキュラムが特徴です。

福岡市によりますと市内の不登校の小中学生は2023年度は、5100人余りとこれまでで最も多くなっています。

百道松原中学校では40人から60人ほどの受け入れを想定していましたが、126人の申し込みがあり、このうち95人が通うということです。

廣瀬知己校長は、「教員が生徒を温かく迎え学校はいいところだなと感じてもらい、集団生活の中で何かを学んでもらいたい」と話していました。

「学びの多様化学校」は国が全国で300校の設置を目指しているもので、県内では去年4月、大牟田市に初めて開校したほか百道松原中学校も含めて今年度、新たに6校が設置されました。


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