「世直し夢見て戦った」 処刑された「徳地の隊中様」供養祭、山口で
松下秀雄
幕末維新期に幕府側と戦い、のちに藩政府に処刑された隊士らの供養祭が命日の18日、山口市徳地文化ホールで開かれた。徳地史談会の主催。
幕末の長州では様々な身分の人による「諸隊」が結成され、幕府側と戦ったが、明治維新後、常備軍に入れたのは主に旧藩士。十分なほうびも与えられなかった庶民出身の隊士らは「脱退騒動」を起こして鎮圧され、一部は処刑された。
徳地では、鎮圧後の1870(明治3)年4月18日にも農民出身の11人が処刑された。史談会の前身の団体が調べても、この隊士らが実際に反乱や犯罪を起こした形跡はなかったという。
史談会は隊士らを「徳地の隊中様」と呼ぶ。山田文雄会長(77)は「農村出身の若者たちは世直しを夢見て戦いました。顕彰し、後世に語り継ぎたい」と位牌(いはい)に語りかけ、約20人が焼香した。