これまでのステージを彩ってきた衣装の数々=広島市南区、市現代美術館
これまでのステージを彩ってきた衣装の数々=広島市南区、市現代美術館

 あの光景が甦(よみがえ)るの-。

 広島出身の女性3人組テクノポップユニット「Perfume(パフューム)」がステージや撮影で着用した歴代衣装約180点を展示する「パフューム コスチューム ミュージアム」が、広島市南区の市現代美術館で開催されている。国内外へと活躍の場を広げ、メジャーデビュー20周年を迎えた3人。歴史をたどる衣装の数々に加え、型紙や小道具も並ぶ内容となっている。

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 パフュームはいずれも広島県出身のあ~ちゃん(西脇綾香)、かしゆか(樫野有香)、のっち(大本彩乃)の3人組。2005年デビューで、今年は20周年の節目の年にあたる。

 展示会は兵庫県を皮切りに全国を巡回しており、4会場目にして地元・広島への”凱旋(がいせん)”となった。

 会場入り口にいきなり撮影スポットが設置されている。高さ3・9メートル、幅2・8メートルの3人の大型写真に直筆のサインも入ったフォトスポットがある。多くの人がスマートフォンを向け、海外のファンも大勢いた。

展示会場入り口にお目見えした3人の直筆サイン入りの大型写真。「広島のみなさんへ」というメッセージも=広島市南区、市現代美術館

 展示は1~4章で構成する。このうち1~3章は、ミュージックビデオ(MV)の撮影などで身に着けた衣装を年代ごとに紹介している。

 第1章のデビュー初期は、既製服を基に手を加えた衣装が多い。似た服をファンが着ることで、衣装が3人とファンをつなぐコミュニケーションツールになっていた。そうした中で、あ~ちゃんが膝丈、かしゆかはミニ丈、のっちはパンツスタイル-という3人の基本型が固まったのもこの頃という。

「TOKYO GIRL」(2017年)の衣装に海外からのファンも熱視線=広島市南区、市現代美術館


 第2章以降は、3人の音楽やステージを象徴する近未来的で非日常のイメージを表すような幾何学模様などを取り入れたデザインが目立つ。同時に日本古来の甲冑(かっちゅう)や折り紙のような「和」の装飾を取り入れるなど表現の手法も多種多様だ。

ステージ衣装を並べた展示室=広島市南区、市現代美術館

 一方、躍動感あふれるダンスに対応するため、伸縮性や軽量感など機能性を追求していることがうかがえる。衣装の型紙、ぜんまいといった小物も展示している。

衣装の型紙。非日常的な世界観を生み出す衣装へのこだわりがうかがわれる=広島市南区、市現代美術館
ミュージックビデオで3人がからくり人形となった「Spinning World」(2022年)の衣装。首の後ろに付けたぜんまいも一緒に展示している=広島市南区、市現代美術館


 第4章ではステージ衣装を特集。ドームツアーからNHK紅白歌合戦まで、3人の活躍を支えてきた衣装の数々が並ぶ。

 また、メンバーが選んだお気に入りの衣装も並ぶ。「スタイルがよく見える」「見た目によらずめちゃくちゃ動ける! 超踊れる!」など3人のコメントも寄せられている。

2013年ドームツアーでの衣装。あ~ちゃん、のっち両名が「お気に入り衣装」としてセレクト=広島市南区、市現代美術館
第70回紅白歌合戦出場時の衣装。こちらは、かしゆかが「お気に入り」として選んだ=広島市南区、市現代美術館

 館内では、3人が思い出を語る音声ガイドも利用可能だ。激しくもシンクロ性の高いダンスに最新のデジタル技術などを組み合わせ、唯一無二の世界観を創り上げてきたパフューム。大型連休はさらに大勢のファンが訪れそうだ。

3人の歴史をたどるような展示室内=広島市南区、市現代美術館
立体感が特徴的な「ポリゴンウェイヴ」(2021年)の衣装=広島市南区、市現代美術館
映画主題歌ともなった「FLASH」の衣装。シックな印象だが、踊りやすいよう機能性に配慮したつくりとなっているという=広島市南区、市現代美術館

(錦織拓郎)

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 6月1日まで。午前10時~午後5時(入場は閉館30分前まで)。入館料は一般1600円、大学生1200円、高校生・65歳以上800円、中学生以下無料。期間中、5月5日を除く毎週月曜日と同7日が休館。問い合わせは広島市現代美術館、電話082(264)1121。