労働安全衛生法違反を認定 山形県水産研究所の職員死亡事故で県人事委員会が改善指導
山形県鶴岡市の沖合で山形県水産研究所の職員が潜水作業中に死亡した事故で、県人事委員会は1日、潜水器具の点検が適切に行われていないなどの労働安全衛生法違反があったと認定し、県水産研究所に改善指導を行いました。
この事故は、鶴岡市温海の沖合で4月2日、潜水作業をしていた県水産研究所の職員・五十嵐大将さん(31)が海底に沈んだ状態で見つかり死亡したものです。
事故を受け、県職員の労働環境の管理・監督を行う県人事委員会は、先月、研究所への立入調査を行いました。
その結果、大きく分けて3つの労働安全衛生法違反があると認定し、1日、水産研究所の所長に対し、改善指導を通知しました。
違反とされたのは、本来、所長が定期的に行うべき潜水器具の点検が職員任せになっていたなど事故防止の対応が取られていなかったこと。
また、職員が着任した際に作業手順や事故対応などの研修が十分に行われていなかったこと。
そして、潜水作業に必要な健康診断の個人記録が作成されていなかったことの3点です。
通知では、このほか「2人1組で潜水作業を行う」という研究所の内規に反し、1人での潜水が常態化していたことや、事故当時、連絡を受けた副所長がすぐに救助要請しなかったことを受け、適切な作業体制の確立や、事故が発生した際の緊急対応をマニュアルに盛り込むなどの改善が必要と指摘しています。
山形県人事委員会事務局・鈴木利信 職員課長「安全衛生管理体制の不備が今回の事故の最も大きな原因と捉えている。安全管理に関するマネージメントが十分に行われていなかった。(職員同士が)ある程度、顔の見える関係になっている組織だったので、現場に任せておけば大丈夫というところが背景としてはあったのではないか」
県人事委員会は研究所に対し、改善結果や取り組み内容を今月30日までに書面で報告するよう求めています。
吉村知事は「大変重く受け止めている。二度とこのような事故が起きないよう、再発防止に万全を期してまいります」とコメントしました。