応援団による校歌指導 | 救急医の戯言

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元呼吸器内科医であった救命医が、患者として2回手術を受けたこと、最近の医療について思うことを思いつくまま書いてみました。

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 僕の通っていた高校は、出身中学別に地区会というのがあって、新入生は入学まもなくの土曜日に近くの公民館に集められ、まずは闇鍋を食べさせられる。ドジョウの踊り食いなどもやらされた。その後、一人一芸をさせられた。夜になると、近くの山に連れて行かれた。そこには20ポイントぐらいの検問所があって、その検問所に至る山道では大声で校歌を歌わされた。各ポイントでは、先輩に指定された課題(例えば裸で木に登ってセミの鳴き真似をするとか:これをミンミンゼミという)などをしないといけない。

 このようなショッキングな儀式を経た翌週からは、上級生は私服、新入生は1年間は詰め襟の制服と区別され、自分の地区の先輩とすれ違う時には必ず、大きな声で「押忍」と言わないと蹴りが入った。

 断っておくが、荒れた高校ではなくて、毎年10人以上東大合格する進学校の話だ。

 

 この話は40年以上前のことで、同じ高校に進学した次男にはそのような洗礼はなかったそうだ。

 で、長女、長男は別の高校に進学したが、地区会はやはりあって、しかも全校レベルでの応援団による校歌指導は恒例だったという。これは15年前ほどの話だ。

 その様子は下の記事とほぼ同じ。

 通過儀礼、といえば聞こえが良いが、体の良いいじめである。

 私の同級生でもこれが原因で不登校になった子がいたが、当時は声を大きくすると親も世間から省かれるので、表沙汰にならず、泣き寝入りであった。

 

 今でもこんな前時代的な風習が残っていようとは: 驚いた。

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