福岡

長崎・対馬の中学校跡、防衛省から購入申し出 校舎や体育館を使った戦闘訓練検討

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平江 望

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防衛省が取得を計画している浅海中の跡地

 2020年3月に閉校した長崎県対馬市美津島町の市立浅海(あそう)中の跡地について、防衛省から購入の申し出があったとして、市は24日夜、地域の代表者を対象とした説明会を廃校近くの市小船越コミュニティーセンターで開いた。防衛省は本年度末ごろの用地取得契約を想定。取得後は陸上自衛隊対馬駐屯地の訓練などを予定している。

 市によると、九州防衛局から7日に購入の申し出があった。対象地は約3万2千平方メートルで、購入費(金額は非公表)は防衛省の2025年度予算に盛り込まれている。

 24日の説明会には、住民側からは廃校周辺の小船越、元鴨居瀬(かもいせ)、芦浦など10地区の区長10人が出席。防衛局の担当者は、用地取得の目的について「部隊の練度を向上する観点から、安定的に訓練を実施していきたい」と述べた。取得後には現存する校舎や体育館を使った戦闘訓練、ヘリ降下訓練などを予定している。実弾は使用しない方針。管理用の門扉と柵以外には、新たに建物を設ける予定はないという。

 質疑応答は非公開で開催された。終了後、防衛局地方調整課の岩崎准也課長が取材に応じ、「訓練内容や騒音に関する質問があった。(これまでにも)浅海中の跡地を借りて(訓練で)使っている経緯もある。(跡地を)取得し、しっかり訓練をしていきたい」と述べた。

 市は5月中旬に廃校周辺の11地区住民を対象にした説明会を開く予定。

 (平江望)

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