超国家支配層への抗議「黄色いベスト運動」

f:id:SyusutoResistance:20181229215115j:plain日本ではあまり取り上げられていませんが、フランスで始まった「黄色いベスト運動」は、今やフランスにとどまらず、いろんな国に飛び火しています。私がネットで確認した範囲では、ベルギー、オランダ、イタリア、ドイツ、ハンガリーブルガリアセルビアモンテネグロ、台湾にまで拡大している模様です。なお、エジプトでは、自国への波及を危惧し、黄色いベストの販売を非公式で規制するほど、政府は警戒しています。

◼︎世界に広がるイエローベスト運動(1/14現在)NEW! : ADAMANTINE

http://blog.livedoor.jp/sagittariun-shinjituwomiru/archives/15271067.html

そもそもこの「黄色いベスト運動」というのは、フランスにおいて、11月17日から、燃料税の増税に反対する一般市民がSNSを通じて集まり、「黄色いベスト」を着用して、初日だけでフランス各地2,000箇所、29万人以上が参加した民衆の政府への抗議活動です。抗議活動といっても、便乗して暴れる連中(やらせ)が目立って報道されていますが、大多数が平和的な運動にとどまっているようです。そして国民も、7割以上がこの運動を支持しています。それが意味するところは、この運動が民主的な正当性を持っているものだということです。

◼︎飛幡祐規 パリの窓から50回 : 「目に見えないフランス」の大行動~「黄色いベスト運動」

http://www.labornetjp.org/news/2018/1121pari

◼︎フランス全土が怒りに震える「黄色ベストデモ」という“階級闘争”(髙崎 順子) | 現代ビジネス |

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58845

日本では、「黄色いベスト運動」は、燃料税の増税に反対するための市民のデモと紹介されていることが多いですが、それだけの問題でここまで多くの国にこの運動が広がっていくわけがありません。燃料税の増税はきっかけに過ぎません。その他の大統領の政策への不満もフランスだけの問題です。もっと大事な、国家を超えた普遍的な問題が背景にあるはずです。なぜ、それを報道しようとしないのか。超国家支配層のプロパガンダ部門であるメディアは、一体何を隠したいのでしょうか。

それを知るには、現地の声を聞くのが一番です。メディアも形だけ現地の声を紹介していますが、都合の悪い部分はカットしています。断片的な声を聞かされたところでこの運動の意義はわかりません。メディアの報道だけで理解しようとしても、先述したように腑に落ちないのはそのためです。しかし、ネット上では、メディアが伝えない声を届けているものもあります。その1つを次の記事から転載します。

◼︎パリの抗議デモ(黄色いベスト運動)は反金融エリートでした。 : 日本や世界や宇宙の動向

http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/52035088.html

〜転載開始〜

●インタビュアーのルーク・ルドコフスキー

黄色いベスト運動の実態を取材するためにパリにやってきました。

パリのデモに参加している地元住民から真実の情報を得ることができました。

それはどのメディアも伝えていない貴重な情報です。

このデモ(黄色いベスト運動)にはメディアが報じている以上に重大な意味があります。

こちらの状況はかなりの緊張感があります。

このデモはガソリン税増税に反対しているだけではありません。

デモに参加している男性(仮名ボブ)がカメラの陰からインタビューに答えてくれました。

○デモ参加者のボブ

このデモは2ヵ月前に始まりました。最初はガソリン税自動車税増税に抗議するためのものでした。しかし増税の問題はフランスが抱えている問題の氷山の一角なのです。その下にはさらに深刻な問題が隠れているのです。

マクロン政権下でもそうですが、40年前からフランスの公有財産は金融部門(金融エリート)によって搾取され続けました。そしてフランスの一般国民はそのことを何年も前から問題視してきました。

デモのきっかけとなったのがマクロンの強硬姿勢です。マクロンはフランスの労働者に厳しい態度を取っています。フランスの一般国民は月末に通帳がマイナスになるほど苦しい生活を強いられています。クリスマスに子供たちにプレゼントを買うことも難しい状況です。

デモが進行する中で全ての問題が噴出してきており、多くの人々が同じ問題を訴えるためにデモに集結しています。この運動はナショナリストや右翼 対 リベラル左翼の戦いではありません。より大きな問題が絡んでいます。

警察官たちが破壊行為を行っているのが目撃されています。なぜなら警察官たちも日々虐げられており我慢の限界を超えたからです。

年金暮らしの高齢者は最低レベルの生活すら送れないほど(貧困以下)、年金の受給額が低いため、子供たちの助けなしには生活できません。高齢の親を面倒みている子供たちは学校へ通う自分の子供たちの面倒も見ていますから、さらに生活が苦しくなっています。

フランスの一般国民は長い間貧困に苦しんできたためこれ以上我慢ができなくなってしまったのです。

パリのデモの参加者はパリ市民ではなくパリの郊外や市外から来た人が多いのですが、政治思想には関係ありません。デモは今後も収束せずにさらに過激になっていくと思います。

このデモによって、主要メディアもオルターナティブ・メディアも報じない、大きな運動が世界中で巻き起こる可能性があります。デモの参加者たちはパリのデモが世界に広がることを望んでいます。

欧米の人たちはデモをしなくても別の方法で抗議することは可能です。例えば、テレビを観るのを止めるとか、フランスで革命が起きていることを認識するとか、解決策を考えるとか、金融部門が国からお金を絞り獲るのを止めさせるとか。。。

今後、この運動はより一層激化するでしょう。近い将来、フランスは政府も国自体も大きく変わることになるでしょう。

ただし、警戒すべきことは、政府が(一部やらせの)暴力行為を口実にフランス全土に戒厳令を敷く恐れがあるということです。

ただ、フランス軍戒厳令が敷かれても自国民を拘束したり攻撃するようなことは決してしません。

警察官もデモに参加している一般市民を取り締まろうとは思っていません。彼らもまた一般市民であり、今のフランスの状況に怒りを感じています。

警察官ですら、なぜこのような運動が起きているのかを知っています。彼ら自身も同じように感じているからです。警察官も同じように低賃金労働者であり警察官としての威厳を感じることができていません。

今後、短期間でフランスの黄色いベスト運動が世界中に拡大すると思います。

はっきりさせておくべきことは、我々の真の敵は、一般市民ではないのです。我々の真の敵は我々を支配している奴らです。

フランスでも非常に厳しい検閲がなされ情報が統制されています。しかし今やテレビに一般市民が出演し、フランスの現状や問題を視聴者に向かって訴えるようになっています。

この国を支配しているのはマクロンではありません。彼は単に支配者の命令に従って動いているだけです。このようなことが公然と言われる時代になったのです。このようなことは初めてです。

・・・・

このデモ(運動)が始まったきかっけはフェースブックで2、3人の人たちがデモを呼び掛けたことです。この人たちがどのような人たちなのかは分かりません。ひょっとしたら何らかのアジェンダを実行している連中なのかもしれません。ただ、彼らの存在がなくても人々はいつかはこのような大規模デモ(運動)を始めることになったでしょう。

支配層エリートは一般市民がこのような大規模デモ(運動)を始めるなどとは想像すらしていなかったのです。

●ルーク

パリで出逢った一般の人々は黄色いベスト運動からとてつもなく大きなものへと発展すると感じています。このデモによりマクロンは失脚するでしょう。そして大きな政変が起きます。この運動が鎮静化するまで、さらにデモは過激になっていくでしょう。

警察官ですらデモに参加している人々を擁護しへルメットを外してデモに参加しているような状況なのです。

破壊行為(暴動)の原因は主に政府側が催涙ガスでデモ参加者を攻撃しながら暴動を扇動したためです。

(外部の人間の仕業の可能性もあり)

○ボブ

みなさんにお伝えしたいことは、希望的観測はもうやめましょう。これまで何が起きていたのかよく考えてください。結局、このままにしておくと、我々国民は分裂させられるだけです。本当の歴史はどうだったのかをよく考えてください。

・・・・・

パリに行き、デモ(黄色いベスト運動)の参加者にインタビューしました。彼はメディアが報じていない事実を教えてくれました。彼によると、今年の大みそかまでにフランスではとてつもないことが起きる可能性があるとのことです。

大きなニュースとして、一般市民が公然と支配者の秘密(マクロンは単に支配者の金融エリート=ロスチャイルドのパペットでしかない。彼は支配者の命令に従って動いているだけ。)を暴露し始まったのです。このような真実が拡散され続けています。我々、一般市民は団結して彼らと闘うのだと皆さんに伝えましょう。

我々(アメリカ人)もFRB奴隷制度を終わらせなければなりません。トランプもこのことについてツイートし続けています。

我々はこれ以上税金を払う必要はないのです。なぜなら我々が収めた税金の殆どが金融エリートの手に渡っているからです。彼らは我々の税金を盗みとり国民に借金を押し付けています。我々も愛国者たちの偉業に追従しましょう。

フランスとアメリカは親友同士なのです。フランスはアメリカをイギリスから独立する手助けをしてくれました。

今や、金融エリートに刃向かう新たなフランスが覚醒しています。フランス国民は全世界に向けて、もう金融エリートの奴隷にはならないと意思表示をしているのです。

世界中にこの情報を拡散してください。

〜転載終了〜

このインタビューを通じてうかがえることは、一部の支配層が庶民を喰いものにしているという現実と、それに抗議する庶民という構図です。前者については、支配層への減税と庶民への増税であったり、庶民を貧困に追いやって力を奪うことです。これは、日本にも当てはまりますね。法人減税、消費増税とか、国民所得の減少や非正規雇用の拡大など。細かいところは違いますが、本質は同じです。なぜなら、それが超国家支配層の目指すところなのですから。違うのは、国民が、それに気付いているか否か、立ち上がっているか否かです。

◼︎新自由主義に抗戦するフランス国民、沈黙する日本国民<菊池英博氏>(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181220-00181642-hbolz-soci

◼︎「消費増税を凍結せよ」運動は、日本の「黄色いベスト運動」である。 | 「新」経世済民新聞

https://38news.jp/economy/12898

「黄色いベスト運動」は、一見すると、庶民を貧困に追いやろうとする政府への抗議ですが、それがこんなにも他国に同時期に広がっていくことからうかがえることに、表舞台に出てこない超国家的存在、すなわち、超国家支配層の存在を疑わないわけにはいかないでしょう。実際、そういう存在への抗議を明確にしている人々もいます。日本も、多くの人にこの現実を知ってもらいたいです。

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黄色いベストにこんなものが描かれているなんて、超国家支配層のプロパガンダ部門であるメディアは絶対伝えないでしょう。私もあのハサミが描かれている黄色いベスト、1枚欲しいですw

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