学びの多様化学校、県内2校目開校、宮崎市で46人が入学・転入

後藤たづ子
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 宮崎県内2校目の学びの多様化学校「宮崎市立ひなた中学校昼間部」が23日に開校し、入学・転入学式があった。46人の生徒がそれぞれの個性に合わせた方法で学ぶ。

 学びの多様化学校は、不登校の子どもたちの実態に配慮した教育課程を編成できる学校として、文部科学省が設置を推奨。宮崎市は2022年度の不登校の小中学生が1千人を超え、子どもや保護者へのアンケート結果からもニーズが高いとみて、設置の準備を進めてきた。

 式では、ひなた中の渡会(わたらい)洋一校長が「皆さんは新しい環境で学ぶために挑戦し、すでに感動を伝えている」と生徒たちの選択を評価し、「学力をつけること、やりとげることをあきらめないでください。ひなた中に入ったチャンスを自分の人生をよりよくするために使ってください」と呼びかけた。

 式後、取材に応じた新入生の長瀬大知(だいち)さん(12)は「不登校の時期があって勉強があまりできなかったので、できるだけ通って、勉強したい」と語った。みんなに合わせることが苦手で、ひなた中なら一人ひとりに向き合ってくれそうと思ったという。長瀬さんの母(47)も「入学は本人が強く希望しました。小学校で苦労してきたので、この学校で楽しく過ごしてくれれば」と話した。

 「これまで学校に行けてなくて勉強時間が少なく、ここでチャレンジしてみようと思った」。2年生の立花正丈さん(13)は、生徒数が少なく、複数の先生たちが指導してくれると知り、ひなた中への転入を決断したという。学びながら、「自分の将来のことについても考えていきたい」と語った。

 学びの多様化学校は、昨年4月に夜間中学として市教育情報研修センター内に開校したひなた中学校の昼間部の位置づけで、教員は新たに9人を配置。生徒の個性に応じた学習方法がとれるように机や椅子を配置した新しい教室もつくった。

 年間の授業時間は中学校の標準時間より少なく、登校時刻は2パターンから選ぶ。授業は対面とオンラインを併用できる。担任教員は1人に決めずにチームで受け持つという。

 初年度の今年、2、3年生はそれぞれ14人、17人が転入学。新入学生は定員の倍近い希望者がいたため抽選で15人を決めた。

 式典のあいさつで清山知憲市長は「無理しないで皆さんのペースで学んでほしい。先生たちにとっても初めての学校なので、一緒に新しい学校をつくってほしい」と話した。

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