北陸3県で初の公立「夜間中学」 金沢で開校
北陸3県では初めての公立の「夜間中学」が7日、金沢市で開校し、10代から70代までの22人の生徒が入学しました。
開校したのは県立「あすなろ中学校」です。
不登校や外国籍などさまざまな事情を抱える人たちの学びの場として、石川県が金沢市泉本町の県立金沢中央高校の校舎に設置しました。
今年度は10代から70代のあわせて22人が入学することになり、7日、入学式が行われました。
上田綾子校長は「皆さんの年齢や国籍、これまでの状況はさまざまですが『学びたい』という気持ちは同じです。私たちも皆さんから学びながら一緒に学校を作っていきたいと思っています」とあいさつしました。
これにこたえて新入生代表の生徒が「一度は何かをあきらめてしまった人も、いま何かに打ち込んでいる人も全員がともに支え合い、学んでいきたい」と決意を述べました。
県教育委員会によりますと、北陸3県で公立の「夜間中学」が開校するのは初めてで、授業は8日から始まります。
授業では生徒一人一人の習熟度に応じた指導を取り入れるほか、外国籍の生徒には日本語の習得に重点を置いたコースを設けるということです。