民間委託の学校給食 今年度から留萌市内の小中学校で開始
留萌市の老朽化した学校給食センターを購入し市と給食事業の委託契約を結んだ企業が手がける学校給食が、7日から市内の中学校で始まりました。
留萌市では学校給食センターが老朽化し建て替えを検討していましたが、およそ25億5000万円がかかることから断念し、市は「コープさっぽろ」にセンターの土地や建物などをおよそ1億5300万円で売却していました。
そのうえで、市は今年度から3年間にわたる給食事業の委託契約を結び、今月から市内の7つの小中学校で「コープさっぽろ」による給食の提供が始まることになりました。
7日は中学校2校への学校給食の提供が始まり、このうち港南中学校では3年生の生徒たちがハンバーグや牛乳プリンなど6品を味わっていました。
市によりますと、今後は食物アレルギーがある子どもたちに対応するための献立の提供など、今までは難しかった対応も始まる予定だということです。
留萌市教育委員会の松本洋参事は「民間事業者と連携しながら、温かい給食を多く提供し、子どもたちのアイデアもメニューに取り入れたい」と話していました。
市によりますと、自治体が直営する給食センターが民間に売却されたのは道内では初めてで、今後「コープさっぽろ」は市と結んだ協定に基づき、幼稚園への給食の提供や高齢者施設への食材提供なども始める予定だということです。