学生拘束は「赤狩り」想起と指摘 米連邦判事、保釈を命令

 【ニューヨーク共同】米東部バーモント州の連邦地裁は4月30日、移民・税関捜査局(ICE)が拘束したパレスチナ人のコロンビア大学生の保釈を命じた。学生側はイスラエルへの抗議デモ参加を理由にした拘束だと訴え、判事は1950年代の反共産主義運動の『赤狩り』を想起させると指摘した。

 保釈されたのはモーセン・マダウィさん(34)。コロンビア大でデモを主導したパレスチナ人学生マフムード・ハリルさん(30)も拘束されており、トランプ政権による移民の学生に対する取り締まりの象徴的な存在になっている。

 マダウィさんは永住権を持ち、4月中旬に市民権取得のための面接会場で拘束された。

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