最近の私立中学高校受験で親御さんの学校選びを見ていると恐ろしいものを感じます。
ある学校で東大に何人受かった、早慶に何人受かったと見るとワッと受験生が集まりとたんにその学校は難関校になってしまう。
そういう傾向がありますよね。
だいたいその学校はどうやってそういう合格者を出しているのか、そのういうことを考えたことはあるのでしょうか?
まず近年の進学校と自称するようになった学校の実情を紐解いていきましょう。
こういうことを知るとある意味ゾッとしますよ。
まずこうした新興の進学校ですが、その前身は大抵かなり評価の低い不良学校であったところがほとんどです。
昔はそれでもそれなりの入学生がいましたが今のように少子化の時代ではまったく志願者が集まりません。
そこでそういう学校は進学校へと変身する策を取るわけです。
まず主なパターンとしてこういう学校は校名を変えます。
それによってそれまでの歴史をなかったことにしてしまうわけです。
たとえば埼玉の開智、これは元は埼玉第一高校といって相当レベルが低い不良学校でした。
渋谷教育学園渋谷高校、これは元は渋谷女子高といって渋谷でも有名なスケ番女子高。
ガングロ女子校生で有名だった学校です。
広尾学園、元は順心女子高でこれもレベルは相当低い学校でした。
数え上げればキリがありません。
ではこういう学校ではどうやって進学校へとチェンジできたのか?
望んだからといって必ずしもできることではないはずです。
それは大凡ある特定のパターンを経ています。
まず校名を変えて過去との決別をする。(本郷とか逗子開成のように校名は変えないけど本質的に教育システムを全面チェンジさせる学校もあります)
そしてこうした学校はほとんどすべてといっていいくらいコース別クラスを設けてそのコースごとに入試でも募集を行います。
私立学校で「特進」とか「特選」とか「Sクラス」とか、ひどいのになると「スーパー特進」とか、もっとすごいのになると「東大クラス」など、こんな名前をつけているのはすべて振興進学校で一昔前はバカ学校とまで言われていた学校です。
本当の名門進学校では文理や医学部くらいまでは分けても大学偏差値別のクラス分けなんて恥ずかしいことは絶対にしません。
そして次に付属の中学を作る。
一昔前は私立中学の受験はひとにぎりの学力の高い生徒中心でしたからこうした歴史的に低い評価だった学校は中学の募集をしませんでした。
しかし中学を作って6年間一貫教育でないと有名大学への合格実績を作るのは難しいので急ごしらえの中学を作ります。
かといって実績もない私立中学にレベルの高い生徒なんか入ろうとしませんよね。
受験すらしないはずです。
だからここからが塾の出番です。
ここで塾とこうした私立中学が完全に結託、癒着するわけです。
その手法を書いていきます。
塾はこうした学校からコンサルティング料を得たり、場合によっては塾の講師をその学校の教師として採用させたり、もっとすごいのは経営権の相当分を分けるという条件を出してその学校の宣伝に徹底的に注力します。
その塾の中で比較的成績の良い生徒に受験相談などを通じその注力先学校を滑り止めの併願として受験するよう仕向けます。
そのためにはどんな嘘でも平気でつきます。
「この学校はこれから絶対に伸びます」「素晴らしい教育をしています」「この学校なら6年先には絶対に有名大学に入れます」
こういった嘘八百の宣伝文句を重ねて併願受験させるわけです。
大手のたとえばN能研みたいな塾だとこれが相当効果あります。
またNだけでなくY大塚とかSA○IX、市○、今でしょ先生の○○など、大手塾は大抵これに関わっています。
大手塾は少子化で生徒から得られる学費収入が減ってしますからこうした収入はありがたいわけで、だから今では大手塾のほとんどがこうした行為に加担しています。
これによってその学校の入試での合格者偏差値がいきなり大きく変化してしまします。
そして模試などでそうした優秀層にその学校を併願先で書かせて予想偏差値を上げてしまいます。
さらに+2~3くらい偏差値を操作して盛ったりすれば大変身!
今までのバカ学校はいきなり進学校チェンジできるわけです。
かと言って、そういう子は滑り止めで併願してもほとんどそうした学校へは入りませんから大学合格実績にはならないじゃないの?
という疑問が起こりますが大丈夫です。
そうした学校は塾が学力の高い生徒を一定数奨学生として送り込み彼らがそうした実績の主な輩出元となるわけです。
数年前ですが大阪学芸高校の大学合格者水増し事件がありましたよね?
有名大学に合格した百七十人以上の合格者数のほとんどをたった3名の優秀生徒が稼いでいたという驚きの事件です。
こうした手法は新興の進学校のほとんどすべてがやっています。
逆に言えば振興の進学校ではこれをやらないと見栄えの良い実績を出せないわけです。
だから前述した塾から買ってきた奨学生たちに有名大学を手当たり次第に受けさせるのです。
場合によっては受験料は学校が出します。
そして短い期間に瞬く間にバカ学校が見栄えのする進学校にチェンジしてしまうわけです。
しかしそういう奨学生ばっかりじゃ学費収入が得られませんから学校経営は成り立たないんじゃないの?
それも大丈夫!
そこでさっき申し上げたコース別が役立ちます。
たとえば、ある学校で「特選コース」「特進コース」「進学コース」の3つの募集形態があるとします。
この場合特選コースは大手塾から推薦された(人身御供にされた)ひとにぎりの高学力層がほとんどです。
ここからは学費収入は得られませんが、学校は彼らのクラスに最上級の教師をつけて予備校の支援を受け徹底的に受験の為だけの授業をします。
次の特進コースには一般受験もかなりいます。
彼らからはちゃんと授業料を取ります。ただしこの中から若干の見込みのある生徒がいると徹底的に目をかけたります。
最後の進学コースとは名ばかりで彼らは学費収入のためだけに存在します。
稀に有名大学に合格する生徒もいますが、学校は基本的に彼らにはほとんど期待しておらず当てられる教師もレベルが低く、場合によっては非常勤アルバイトなんてケースも多いのです。
それとHPなどで大学の合格実績を書くとき
東大を一番上に京大、旧帝大、国公立医学部、その他国公立、早慶、MARCHとかいった分類で表している学校
これももう要注意の成りあがり振興進学校に間違いないでしょう。
本当の名門校は生徒がどの大学に受かるかより、その大学でどのような学問をするかに重点を置き、その礎となるための教育をします。
これが本当の教育です。
振興の成り上がり進学校では入学よりも合格のほうが大事ですから、生徒が卒業したら関係は終わります。
そして嘘も百回付けばなんとやら
そのうちけっこ見栄えのする高い偏差値の学校になったりして
受験案内などでこうした学校を見て本気で受験し入学してしまう生徒も少なくなくなっていくわけです。
しかしこういう学校に教育はありません。
あるのは受験のための3年間だけ
ようは学校ではなく予備校です。
こうした学校の説明会やパンフを見るとたいそうな美辞麗句が並んでいますが、こんなのを真剣に間に受ける馬鹿が少なくないのです。
せっかく私立中学を受けるのですから教育というものをもう一度よく考えましょう。
6年間受験のための予備校に通わせて運良く有名大学に入れたとしてそういう生徒にその先に何があるのか?
本当の名門校では説明会などで美辞麗句は言いません。
そういう事を言う学校は逆に要注意ということです。
このような成り上がりの振興進学校には要注意です。
○ここ20年間で理由もなく校名を変えた学校
○コース別クラスを作っている学校
○中学から入った内部進学生と高校から入った外部進学生が高校入学後混ざらない学校(中には生徒会まで別々の学校もあるとか・・・)
○頭髪検査や服装検査などつまらない部分にやたら神経質な学校
○「うちの学校は塾いらず」と言う学校
○HPなどの合格実績で東大や早慶。MARCHなどという単語を使いこうした分類別に人数を書く学校 その中でも「大躍進!」とか表記する各学校は特に注意
○首都圏でもとくに埼玉や千葉など周辺の振興私立進学校には要注意(埼玉なら明の星、千葉なら市川か東邦大東邦くらいが名門進学校です)
○ここ20~30年間くらいで附属中学を作った学校(元は高校からしかなかった進学校 早稲田高等学院中学など有名大学付属はこれに当たりません)
こうした成りあがりの振興進学校については、
①中学からの内部生と高校からの外部生別の合格状況をチェック
②延べ合格者数だけでなく実数をチェック
③過去のその学校の評価をチェック
が必要です。
ある学校で東大に何人受かった、早慶に何人受かったと見るとワッと受験生が集まりとたんにその学校は難関校になってしまう。
そういう傾向がありますよね。
だいたいその学校はどうやってそういう合格者を出しているのか、そのういうことを考えたことはあるのでしょうか?
まず近年の進学校と自称するようになった学校の実情を紐解いていきましょう。
こういうことを知るとある意味ゾッとしますよ。
まずこうした新興の進学校ですが、その前身は大抵かなり評価の低い不良学校であったところがほとんどです。
昔はそれでもそれなりの入学生がいましたが今のように少子化の時代ではまったく志願者が集まりません。
そこでそういう学校は進学校へと変身する策を取るわけです。
まず主なパターンとしてこういう学校は校名を変えます。
それによってそれまでの歴史をなかったことにしてしまうわけです。
たとえば埼玉の開智、これは元は埼玉第一高校といって相当レベルが低い不良学校でした。
渋谷教育学園渋谷高校、これは元は渋谷女子高といって渋谷でも有名なスケ番女子高。
ガングロ女子校生で有名だった学校です。
広尾学園、元は順心女子高でこれもレベルは相当低い学校でした。
数え上げればキリがありません。
ではこういう学校ではどうやって進学校へとチェンジできたのか?
望んだからといって必ずしもできることではないはずです。
それは大凡ある特定のパターンを経ています。
まず校名を変えて過去との決別をする。(本郷とか逗子開成のように校名は変えないけど本質的に教育システムを全面チェンジさせる学校もあります)
そしてこうした学校はほとんどすべてといっていいくらいコース別クラスを設けてそのコースごとに入試でも募集を行います。
私立学校で「特進」とか「特選」とか「Sクラス」とか、ひどいのになると「スーパー特進」とか、もっとすごいのになると「東大クラス」など、こんな名前をつけているのはすべて振興進学校で一昔前はバカ学校とまで言われていた学校です。
本当の名門進学校では文理や医学部くらいまでは分けても大学偏差値別のクラス分けなんて恥ずかしいことは絶対にしません。
そして次に付属の中学を作る。
一昔前は私立中学の受験はひとにぎりの学力の高い生徒中心でしたからこうした歴史的に低い評価だった学校は中学の募集をしませんでした。
しかし中学を作って6年間一貫教育でないと有名大学への合格実績を作るのは難しいので急ごしらえの中学を作ります。
かといって実績もない私立中学にレベルの高い生徒なんか入ろうとしませんよね。
受験すらしないはずです。
だからここからが塾の出番です。
ここで塾とこうした私立中学が完全に結託、癒着するわけです。
その手法を書いていきます。
塾はこうした学校からコンサルティング料を得たり、場合によっては塾の講師をその学校の教師として採用させたり、もっとすごいのは経営権の相当分を分けるという条件を出してその学校の宣伝に徹底的に注力します。
その塾の中で比較的成績の良い生徒に受験相談などを通じその注力先学校を滑り止めの併願として受験するよう仕向けます。
そのためにはどんな嘘でも平気でつきます。
「この学校はこれから絶対に伸びます」「素晴らしい教育をしています」「この学校なら6年先には絶対に有名大学に入れます」
こういった嘘八百の宣伝文句を重ねて併願受験させるわけです。
大手のたとえばN能研みたいな塾だとこれが相当効果あります。
またNだけでなくY大塚とかSA○IX、市○、今でしょ先生の○○など、大手塾は大抵これに関わっています。
大手塾は少子化で生徒から得られる学費収入が減ってしますからこうした収入はありがたいわけで、だから今では大手塾のほとんどがこうした行為に加担しています。
これによってその学校の入試での合格者偏差値がいきなり大きく変化してしまします。
そして模試などでそうした優秀層にその学校を併願先で書かせて予想偏差値を上げてしまいます。
さらに+2~3くらい偏差値を操作して盛ったりすれば大変身!
今までのバカ学校はいきなり進学校チェンジできるわけです。
かと言って、そういう子は滑り止めで併願してもほとんどそうした学校へは入りませんから大学合格実績にはならないじゃないの?
という疑問が起こりますが大丈夫です。
そうした学校は塾が学力の高い生徒を一定数奨学生として送り込み彼らがそうした実績の主な輩出元となるわけです。
数年前ですが大阪学芸高校の大学合格者水増し事件がありましたよね?
有名大学に合格した百七十人以上の合格者数のほとんどをたった3名の優秀生徒が稼いでいたという驚きの事件です。
こうした手法は新興の進学校のほとんどすべてがやっています。
逆に言えば振興の進学校ではこれをやらないと見栄えの良い実績を出せないわけです。
だから前述した塾から買ってきた奨学生たちに有名大学を手当たり次第に受けさせるのです。
場合によっては受験料は学校が出します。
そして短い期間に瞬く間にバカ学校が見栄えのする進学校にチェンジしてしまうわけです。
しかしそういう奨学生ばっかりじゃ学費収入が得られませんから学校経営は成り立たないんじゃないの?
それも大丈夫!
そこでさっき申し上げたコース別が役立ちます。
たとえば、ある学校で「特選コース」「特進コース」「進学コース」の3つの募集形態があるとします。
この場合特選コースは大手塾から推薦された(人身御供にされた)ひとにぎりの高学力層がほとんどです。
ここからは学費収入は得られませんが、学校は彼らのクラスに最上級の教師をつけて予備校の支援を受け徹底的に受験の為だけの授業をします。
次の特進コースには一般受験もかなりいます。
彼らからはちゃんと授業料を取ります。ただしこの中から若干の見込みのある生徒がいると徹底的に目をかけたります。
最後の進学コースとは名ばかりで彼らは学費収入のためだけに存在します。
稀に有名大学に合格する生徒もいますが、学校は基本的に彼らにはほとんど期待しておらず当てられる教師もレベルが低く、場合によっては非常勤アルバイトなんてケースも多いのです。
それとHPなどで大学の合格実績を書くとき
東大を一番上に京大、旧帝大、国公立医学部、その他国公立、早慶、MARCHとかいった分類で表している学校
これももう要注意の成りあがり振興進学校に間違いないでしょう。
本当の名門校は生徒がどの大学に受かるかより、その大学でどのような学問をするかに重点を置き、その礎となるための教育をします。
これが本当の教育です。
振興の成り上がり進学校では入学よりも合格のほうが大事ですから、生徒が卒業したら関係は終わります。
そして嘘も百回付けばなんとやら
そのうちけっこ見栄えのする高い偏差値の学校になったりして
受験案内などでこうした学校を見て本気で受験し入学してしまう生徒も少なくなくなっていくわけです。
しかしこういう学校に教育はありません。
あるのは受験のための3年間だけ
ようは学校ではなく予備校です。
こうした学校の説明会やパンフを見るとたいそうな美辞麗句が並んでいますが、こんなのを真剣に間に受ける馬鹿が少なくないのです。
せっかく私立中学を受けるのですから教育というものをもう一度よく考えましょう。
6年間受験のための予備校に通わせて運良く有名大学に入れたとしてそういう生徒にその先に何があるのか?
本当の名門校では説明会などで美辞麗句は言いません。
そういう事を言う学校は逆に要注意ということです。
このような成り上がりの振興進学校には要注意です。
○ここ20年間で理由もなく校名を変えた学校
○コース別クラスを作っている学校
○中学から入った内部進学生と高校から入った外部進学生が高校入学後混ざらない学校(中には生徒会まで別々の学校もあるとか・・・)
○頭髪検査や服装検査などつまらない部分にやたら神経質な学校
○「うちの学校は塾いらず」と言う学校
○HPなどの合格実績で東大や早慶。MARCHなどという単語を使いこうした分類別に人数を書く学校 その中でも「大躍進!」とか表記する各学校は特に注意
○首都圏でもとくに埼玉や千葉など周辺の振興私立進学校には要注意(埼玉なら明の星、千葉なら市川か東邦大東邦くらいが名門進学校です)
○ここ20~30年間くらいで附属中学を作った学校(元は高校からしかなかった進学校 早稲田高等学院中学など有名大学付属はこれに当たりません)
こうした成りあがりの振興進学校については、
①中学からの内部生と高校からの外部生別の合格状況をチェック
②延べ合格者数だけでなく実数をチェック
③過去のその学校の評価をチェック
が必要です。
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