県内公立学校で初の設置 「学びの多様化学校」で開校式 神戸
不登校の子どもたちが特別なカリキュラムで学べる特例校、「学びの多様化学校」が県内の公立学校としては初めて神戸市に設置され、7日、開校式が開かれました。
全国で不登校の児童や生徒が34万人を超える中、国はその支援策の1つとして、授業時間を減らしたり子どもたちの事情に合わせて柔軟にカリキュラムを組んだりすることができる特例校、「学びの多様化学校」を全国に300校設置することを目指していて、今月(4月)時点で58校が設置されています。
このうち、県内の公立学校としては初めてとなる、中学生を対象にした「学びの多様化学校」が神戸市中央区に設置され、7日、開校式が開かれました。
式では、神戸市教育委員会の福本靖 教育長が「不登校の子どもたちがこの場所で将来の道を切り開けるよう支援していきたい」とあいさつしました。
この学校では登校時間を1時間ほど遅らせるなど時間にゆとりを持たせた授業を行うほか、苦手な科目の復習などに充てる時間を毎日の時間割りに組み込んでいます。
また、疲れた場合に休憩できるスペースも設けられています。
式のあと、安積直裕 校長は「子どもたちがひとつでもできることを増やしてもらえる場所にしていきたい」と話していました。
この学校には神戸市内に住む中学生41人が通う予定で、今月10日に入学式が行われるということです。