岡山 北区 県内初 公立の“夜間中学”開校 12人が入学

岡山県内では初となる公立の「夜間中学」が岡山市に開校し、8日夜、入学式が行われました。

岡山市北区の市立岡山後楽館中学校に、県内では初となる公立の夜間中学が8日開校し、10代から80代の12人が入学しました。

「夜間中学」は、不登校や戦後の混乱などのさまざまな事情で、義務教育を十分に受けられなかった人やそれぞれの国で義務教育を修了していない外国籍の人が学ぶ場です。

開設式では、岡山市教育委員会の三宅泰司教育長が「さまざまな活動を通して仲間と絆を深め、できなかったことを1つずつできることに変え、できる喜びを分かち合い、夢を実現していきましょう」とあいさつしました。

その後、入学式が行われ、新入生を代表して岡山市に住む河※やん守さん(81歳)があいさつし、「互いに認め合い、みんなが安心できる環境をつくりたい。一生懸命学んで社会に貢献できる人になることをここに誓います」と述べました。

この夜間中学では、授業は平日の夕方から行われ、すべての課程を修了すれば、昼間の中学校と同じ卒業資格を得られます。

入学した50代の女性は「勉強をしたり、同級生と話したりすることを楽しみにしていて、期待でいっぱいです。仕事と家庭と勉強をうまく両立できるよう頑張りたい」と話していました。

※ヤンは「木」+「梁」のさんずいなし。

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