「型にはめない」教育に保護者から期待の声 理事長は「ひげじいさん」 広島県庄原市に私立「川北こどもの夢小学校」4月開校
庄原市川北町で4月6日に誕生する私立の「川北こどもの夢小学校」。開校を控え、新小学1~5年生の児童12人と保護者が3月中旬、学びやとなる旧市立川北小校舎に集った。 【画像】こどもの夢小学校の教育について語る茂木さん㊨と中岡理事長 「ドッジボールで遊びたいし、パソコンでゲームも作りたい」。新5年生の崇司さん(10)は、学校生活の始まりを心待ちにする。廊下で走り回ったりボールを蹴ったり。新たな仲間たちとの出会いを喜ぶかのように、歓声が校舎を包み込んだ。元気いっぱいの崇司さんに母の愛子さん(37)は「心を全開にして遊んでいる。型にはめず子どもの能力を伸ばしてくれそう」と目を細めた。 廊下を走ったら叱られるのでは―。そんな心配に同小を運営する学校法人の中岡和己理事長(74)は「ルールは子どもたちが決めればいい。ここに『先生』と呼ばれる人はいませんから」と見守る。8人の教職員の多くが教員免許を持つが、ここでは「サポートする大人」。児童とは互いに愛称で呼び合い、中岡理事長も「ひげじいさん」だ。
中国新聞社