古式捕鯨発祥の和歌山・太地で「くじら供養祭」 鯨類の恵みに感謝
菊地洋行
日本の古式捕鯨発祥の地で、現在も沿岸での捕鯨が続いている和歌山県太地町で29日、恵みを与えてくれた鯨類に感謝し、冥福を祈る「くじら供養祭」があった。太地町漁業協同組合が主催し、太地捕鯨OB会のメンバーら約40人が参列した。
全国的な動きを見ると、母船式捕鯨では昨年、73年ぶりに新母船・関鯨丸(9299トン)が建造され、ナガスクジラの捕獲が始まった。基地式捕鯨ではニタリクジラの試験捕鯨が始まり、太地町漁協の船も捕獲した。
今年からはミンククジラやツチクジラに加え、ニタリクジラの本操業も始まる。また、沿岸で小型鯨類の追い込み網漁を行う太地いさな組合では、コロナ禍で止まっていた海外への生体販売がようやく動き出した。
日本小型捕鯨協会会長で、太地町漁協専務理事を務める貝良文さんは「捕鯨業界全体に明るい兆しが見えてきた。捕鯨文化を継承しつつ、恵みを与えてくれる鯨類に感謝し、冥福を祈りたい」と話した。