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ウラン濃縮加速「深刻な懸念」 イラン核監視進展せず―IAEAトップ

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国際原子力機関(IAEA)本部=ウィーン(AFP時事)

国際原子力機関(IAEA)本部=ウィーン(AFP時事)

 【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は3日、核開発を進めるイランについて、非核保有国としては異例のレベルまでウラン濃縮活動を加速させており「深刻な懸念を有している」と警告した。ウィーンのIAEA本部で同日開幕した定例理事会の冒頭説明で述べた。

イラン、高濃縮ウラン急増 米圧力外交に反発

 IAEAは最新の報告書で、イランの濃縮度最大60%のウラン保有量が、2月8日時点で3カ月前の約1.5倍となる274.8キロに急増したと推定した。

 グロッシ氏は、未申告の施設からウラン粒子が見つかった問題や、イランが拒んでいるIAEAのベテラン核査察官の受け入れを巡り、イラン側は協議に応じる構えを示しつつも、実際には進展していないと指摘。イランに対して「真剣な取り組み」を求めた。

 イランのペゼシュキアン政権は対話路線を掲げているが、IAEAの核査察や監視業務は制限されたままだ。昨年11月の前回理事会では、米欧主導のイラン非難決議が採択され、イランが態度を硬化させた。

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