市立旭川病院での手術めぐる裁判 旭川市と原告側双方が控訴 

市立旭川病院で12年前に手術を受けた男性が右腕などに痛みが残ったとして旭川市に賠償を求めた裁判で、28日までに被告側の旭川市と原告側の双方が市に2500万円余りの賠償を命じた1審の判決を不服として札幌高等裁判所に控訴しました。

この裁判は当時45歳の男性が12年前に市立旭川病院で手術を受けた後右手や右腕などにしびれや痛み、筋力の低下などが発生したとして旭川市に対して病院側に5900万円余りの賠償を求めているものです。

1審の旭川地方裁判所は、今月11日の判決で「病院の医師らには注意義務違反があり男性には手術によって後遺障害が残ったと認められる。訴えは時効の成立によって退けられるべきだが男性の逸失利益を認めるのが相当だ」などとして病院側の過失を認め、旭川市に2500万円余りの賠償を命じました。

この判決を不服として今月23日、旭川市が控訴していましたが原告側も27日、控訴しました。

裁判は今後、札幌高等裁判所で審理されることになります。

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