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破損した空飛ぶクルマは、米企業の「HEXA」 原因究明へ 万博

大阪・関西万博会場でのデモ飛行中にトラブルが起きた「空飛ぶクルマ」。左端のプロペラが折れ、機体の一部が散乱した=大阪市此花区の夢洲で来場者提供の動画から 拡大
大阪・関西万博会場でのデモ飛行中にトラブルが起きた「空飛ぶクルマ」。左端のプロペラが折れ、機体の一部が散乱した=大阪市此花区の夢洲で来場者提供の動画から

 大阪・関西万博の会場内で26日、目玉の一つとされる「空飛ぶクルマ」がデモンストレーション飛行中に破損し、機体の一部が落下するトラブルがあった。日本国際博覧会協会(万博協会)は27日、「安全性が確認できるまで当面、飛行を中止する」と発表した。

 万博協会によると、破損したのは、米リフト・エアクラフト社製「HEXA(ヘクサ)」(幅4・5メートル、高さ2・6メートル、重さ221キロ)。26日午後2時55分ごろ、大阪市此花区の万博会場北西部にある離着陸エリアでデモ飛行を開始。約7分後、高さ10メートルまで上昇した後に下降し、着陸態勢に入ったところで機体の一部が壊れ、モーターを覆っていたカバー2個が落下した。無事に着陸したものの、プロペラモーター1個と、機体とモーターをつなぐフレームの一部が破損していたという。

 デモ飛行を実施した大手総合商社「丸紅」によると、機体は1人乗り。操縦席の頭上に設置した18個のモーターでプロペラを回転させる仕組みだという。担当者は「モーターが一つ止まっても、ただちに墜落することはない」としている。当時、大勢の来場者が見学していたが、飛行エリアは一般には立ち入れない区域で、けが人はいなかった。

 「空飛ぶクルマ」は万博の開催期間中、丸紅と国内企業のスカイドライブ、海外メーカーと組んだANAホールディングスの3事業者がそれぞれの機体を準備し、交代でデモ飛行を実施。6月上旬までは丸紅の担当だった。今後、米リフト社などが破損の原因究明を進める。

 デモ飛行はゴールデンウイーク期間中も予定されていた。会場内には同型機がもう1機あるが、万博協会は安全性が確認できるまで当面、飛行を中止し、再開のめどは改めて発表するという。【高良駿輔、岩崎歩、砂押健太】

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