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PyCon APAC 2023における登壇者採択に関する調査結果

2025年4月28日

一般社団法人PyCon JP Association

内部調査委員会

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1. 概要

1-1.調査の背景と目的

本調査は、PyCon APAC 2023(以下、「本イベント」という。)における登壇者採択(以下、「本プロ

セス」という。)について、不正または不適切な行為があったとの指摘を受け、一般社団法人

PyCon JP Association(以下「PyCon JP」または「弊法人」という。)としてもコミュニティとしての

あり方やPyCon JPが主催するイベントに対する信頼性に関わる重要な問題であると捉えたた

め、内部調査委員会を立ち上げ、本イベントの登壇者採択プロセスに関する事実関係を調査し、

問題点を特定するとともに、今後の改善策を検討することを目的とする。

2.調査の経緯

2-1.調査の発端

2024年9月頃、本プロセスについて問題提起がなされたため。

詳しい経緯は以下を参照のこと。

https://pyconjp.blogspot.com/2024/10/selection-view-3.html

2-2.内部調査の実施期間

2024年10月〜2025年2月

2-3.内部調査チームの構成

● 一般社団法人PyCon JP Association 理事 石田真彩

● 一般社団法人PyCon JP Association 理事 寺田学

● 外部協力者 津田麻美子氏(津田氏には弊法人の外部から中立的な立場で助言を求め

た)

その他、本調査報告書の公開にあたり、法的な助言を弁護士にも求めた。

2-4.調査手法

● 各種ログの確認

○ Slack(日常のテキストコミュニケーションとして利用)のやり取り

○ 議事録のドキュメント

○ 参加者管理システム(Connpass)の参加者情報

○ 採択管理システム(pretalx)による採択者のコメントおよび採点ログ

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○ その他、採択プロセスにおいて利用された資料

● インタビューの実施

○ 実施方法

■ オンラインにて30分~1時間程度実施

■ 対象者1名に対し、内部調査委員会メンバー2名が対応し、個別に実施

○ 対象者(7名、うち、実施6名)

■ 本イベントの座長・副座長・コンテンツリーダーを含む運営スタッフ:5名

■ 外部レビュワー:2名

■ 外部レビュワー1名については、インタビューへの協力が得られなかっ

た。

● その他の事実関係の確認

○ 調査方法

■ 個別の事実関係について、Slackまたはオンライン(15分程度)で実施

■ 対象者1名に対し、内部調査委員会メンバーが1名で対応し、個別に実施

○ 対象者(4名、うち、実施4名)

■ スタッフ:1名

■ 弊法人理事:1名

■ 外部レビュワー:1名

■ その他、本プロセス関係者:1名

3. 調査結果

3-1.事実関係の整理

3-1-1.時系列の整理

日付 出来事 参考

2023/5/11-2023/6/1 本イベントのプロポーザル募集(CfP)

https://pyconjp.

blogspot.com/2

023/04/pyconap

ac2023-cfp-ja.ht

ml

2023/5/17 外部レビュワー募集開始

https://pyconjp.

blogspot.com/2

023/05/pyconap

ac2023-call-for- reviewers-ja.ht

ml

2023/5/17 どのような観点でトークを評価するのかについて公開

https://pyconjp.

blogspot.com/2

023/05/pyconap

ac2023-review- points-ja.html

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2023/5/30

外部レビュワーに対して、レビューポイントについてのドキュメントを提

示。随時、プロポーザルの事前レビュー開始。

2023/6下旬

一部の外部レビュワーのコメントについて、登壇者に対する攻撃的な

内容が含まれることについて、スタッフ内で認知し、対応を検討する。

2023/6末

一部の外部レビュワーより、プロポーザル採択のプロセスについて疑

義が呈される。

2023/7/3

スタッフより、プロポーザル採択プロセスについて説明する文章が

Slackに投稿される。概要は以下の通り。

・外部レビュワーが採択プロセスに関わってもらう意図や目的について

再度説明。

・採択においては、プロポーザルの内容だけではなく、本イベントテー

マ/発表のジャンル/トラックの構成/日英のバランス、発表者の背景等

の複数の要素を総合的に判断すること。

・外部レビュワーについては発表内容のみを評価してもらい、それらの

内容を踏まえてコアスタッフが最終的に判断する対応をしていること。

2023/7/9

第一回採択会議

参加者は以下の通り。

・本イベントスタッフ(座長、副座長、コンテンツリーダー、スタッフ):5

・弊法人理事兼スタッフ:2名

・外部レビュワー:3名

https://pyconjp- staff.connpass.

com/event/2886

71/

2023/7/14

第二回採択会議

参加者は以下の通り。

・本イベントスタッフ(座長、副座長、コンテンツリーダー、スタッフ):4

・弊法人理事兼スタッフ:2名

・外部レビュワー:2名

https://pyconjp- staff.connpass.

com/event/2901

53/

2023/10/26-29 PyCon APAC 2023開催

https://2023-ap

ac.pycon.jp/

3-1-2.採択検討の進め方について

本イベントでは、発表(30分または15分)/チュートリアル/ライトニングトーク/ポスターセッション合

わせて242件の応募があった。うち、発表は193件、チュートリアルは11件であった。

この中から最終的に発表56件、チュートリアル3件を決定する必要があった。

レビュワー(スタッフおよび外部レビュワー)はシステム(pretalx)を利用して、採択会議までに点

数とレビューコメントを残していく作業を担当した。

事前レビューに参加した人数は最終的に延べ、スタッフ・弊法人理事4人、外部レビュワー10人で

あった。

レビューは以下の通り採点を実施した。

● 0: Strong Reject

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○ 致命的な欠陥があり、採択したくない

● 1: Weak Reject

○ 少し足りない・間違っている部分はあるが、他の人の否定はしない

● 3: Weak Accept

○ まだ改善の余地はあるが、採択してもよい

● 5: Strong Accept

○ 完璧なプロポーザルで、是非採択したい

採択会議においては、これらの事前の採点をもとに得点の平均値を算出し、以下のように分類を

行った。

● 点数の上位、かつ、強い反対意見がないもの:採択

● 点数が中位〜下位:応募の内容、プログラム全体のトラック構成・多様性・イベントテーマ

との整合性を総合的に考慮して議論を実施

● 点数の下位、かつ、強い賛成意見がないもの:不採択

これは、採択会議に時間の制約がある中、多くの応募の中から採択の有無に関して議論すべき

プロポーザルに優先順位をつけるために行った作業である。

採択に疑義がないもの および 却下に疑義がないものについては議論の対象から早期に外す

ことにより、その他多くの当落線上にあるプロポーザルについて、その内容の議論に時間を割く

ことができた。

例年、採択会議は1日で実施されるが、本プロセスにおいては議論が白熱したこと、また、議論に

利用していたスプレッドシートの列がずれるという確認手順の事務的不手際が議論途中に判明し

たことから最終的な採択数まで至らず、発表の議論が途中までとなった。そのため、2回目の採

択会議を実施することとなった。

なお、チュートリアルは1回目の採択会議では時間の都合上、議論がされていない。また、チュー

トリアルの応募数も少なく、また、採点・事前のコメント共に採択に関する大きな議論のポイントが

なかったことから、2回目の採択会議の終盤に簡単な確認を行なって採択が決定された。

3-1-3.第一回採択会議で発生したこと

採択会議においては3-1-2の通り、pretalx上のレビュー点数をもとに、上位・中位・下位に分類

し、議論の優先順位を決定した。

採択基準に該当しないものは早期に不採択とし、以下のような観点で議論を進めていった。

● レビューポイントに一致しているか

● 事前レビューにおいて0点や5点といった極端な採点がなされている場合には、そのレ

ビューコメントの内容を確認し、採択是非を判断するにあたって考慮すべき妥当性がある

かどうか

最終的な採択は、座長とコンテンツリーダーが責任を持って決定した。外部レビュワーの採点や

コメントはpretalx上で集計され、採択会議での重要な参考情報とされたが、最終判断は以下の

点も考慮して行われた。

● レビュワーの評価が極端に割れている場合には、詳細な議論を実施。

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