67年前の赤ちゃん取り違え 男性、墨田区に調査への協力要請
67年前、都立の墨田産院で起きた赤ちゃんの取り違えをめぐる裁判で、生みの親の調査を命じられた東京都が控訴をしないことを明らかにしたことを受け、原告の男性が28日、墨田区に調査への協力を求めました。
1958年、都立の墨田産院で別の赤ちゃんと取り違えられた江蔵智さんの裁判では、東京地裁が都に調査を命じ、今月25日には小池都知事が控訴をせず調査を始める方針を明らかにしています。
江蔵さんは、28日に産院があった墨田区の担当者と面会し、取り違えが起きた時期に区内で生まれた人の情報が記録された戸籍受付帳を都に開示するよう求めました。
江蔵智さん(67)「戸籍の受付帳がなければ(調査は)大変難しいことなので、それを持っている区役所が首を縦に振らないとまた足踏み状態になる」
墨田区は「都から要請がきたら適切に対応する」と回答したということです。