大分市で2023年、ALS患者が使用していた人工呼吸器を止め再開を怠って死亡させた罪に問われている看護師の女の初公判で検察は過去にも同じような事態を複数起こしていたと指摘しました。

業務上過失致死の罪で起訴されているのは大分市の看護師、加藤文枝被告(53)です。

起訴状によりますと加藤被告は2023年3月、勤務していた病院でALS患者が使用していた人工呼吸器の空気供給を一時的に停止させた後、再開することを忘れて死亡させた罪に問われています。

大分地裁で開かれたきょうの初公判で、加藤被告は起訴内容を認めました。検察は冒頭陳述で「被告は患者に装着されている人工呼吸器にたまった水を取り除くため空気供給を停止しその後、再開させることをを忘れた」と過失を指摘。

また「以前にも2度、再開を忘れるインシデントを起こしていた」と事件前の経緯を説明しました。