(セ・リーグ、阪神3-5ヤクルト、2回戦、ヤクルト2勝、9日、甲子園)球界最年長選手のヤクルト・石川雅規投手(45)が9日、阪神2回戦(甲子園)で今季初登板先発し、5回5安打3失点(自責点1)で勝利投手となり、プロ野球新記録となる24年連続勝利を達成。工藤公康(西武など)、山本昌(中日)、三浦大輔(DeNA)の23年連続を抜いた。
2022年7月。暑さが増してきた神宮で、1人と1羽の対談が実現した。スワローズのレジェンド・石川と、前人未〝鳥〟の主催2000試合出場を目前に控えたつば九郎だった。
つば九郎曰く、石川が青学大時代から「ぴっちんぐをとりごやからみていたよ~」という。かれこれ20数年来の仲。話題は登板日のベンチ裏での様子や、2015年のリーグ優勝時につば九郎にビールかけを指南してもらったこと、21年の日本シリーズ裏話、パトロール秘話など多岐に及んだ。
その中で石川は「つば九郎なくしてヤクルトスワローズは語れないので、つば九郎あってのスワローズ。良いときも悪いときも常に一緒に戦ってきた同志なので、チームスワローズには欠かせない存在です」と明かしていた。同年代の選手がユニホームを脱いでいく中、ずっとそばで応援し、グラウンドに立ち続けてくれた大切な存在。言葉に偽りはなかった。
そして、つば九郎が、ある約束を立てた。「ともにあゆんできたかつおくんがなんども『200しょうしたい』というのをきいて、200しょうをたっせいしたときに、はなをわたしにいくまではがんばろうっておもうようになったんだよね。きねんのぼーどはだれかがわたしにいくとおもうから、はなたばはつばくろうがわたしたいな」。通算200勝達成時の花束贈呈係。それが次なる目標だった。
当面の活動休止となっている今、石川に聞いた。冗談っぽく、何とも言えぬ表情で「約束、破りましたね…」とポツリ。悔しさ、寂しさ、多くの感情が胸にはある。シーズンが開幕した3月28日に自身のインスタグラムでつば九郎のことに触れたが、ずっと「なかなか投稿できないんだよ」と言っていた。2025年の第一歩。約束した200勝へまた一歩。これからもつば九郎とともに進んでいく。(ヤクルト担当・赤尾裕希)