【24年最新版】4大監査法人(Big4)比較_業種別の監査報酬額
はじめに
4大監査法人の2024年の業績が出たという事で、昨年同様業種別の監査報酬額を集計したいと思います。
残念ながら直近決算のクライアント別監査報酬額は、まだ開示されていないので、現時点(2024年9月末)で最新のIRバンクで公表されている2023年の顧客別監査報酬額を使用します。
4大監査法人の決算を比較すると、どこも似たり寄ったり、違いなんて無いのでは?と思ってしまいがちですが、法人によってクライアント業種の偏りが意外とあります。
監査法人に入社する方にとっては、入社後は結局各法人が保有しているクライアント先の監査にあたるわけですから、どういうクライアントを持っていてどの業種が多いのか、という情報は法人選びの一つの材料になるはずです。
基本的に、法人内における監査報酬額の割合≒人員リソースの配置割合、だと思いますので、どの業種にアサインされやすいのか?がわかると思っています。
PwCは京都監査法人との合併があるので少し状況が違う可能性がある点だけご留意ください。
結論
以下画像にぎゅっとまとめました。
一言でいうと
EY:バランス良い、顧客多い、単価低い
デロイト:商社情報通信強い、非監査強い
KPMG:バランス良い、医療化学強い
PwC:非監査強い、自動車、保険、卸売小売で8割超、単価高いが顧客少ない
です。
やっぱり圧倒的に特徴的なのはPwCになっています。
PwCに監査部門で入社する場合は、監査報酬割合の低い食品アグリ、物流インフラ業界の監査クライアントにアサインされる可能性はかなり低いのではないでしょうか。あらたの3人に1人以上は、トヨタorソニーor東芝or東京海上、系のクライアントに関与するのではないかと想像。
具体的な数字
全体感
4大監査法人×業種で、監査報酬額と見た場合のサマリが以下
クライアント数と平均単価で見た場合が以下
また単価でみるとPwCは平均単価が高く、EYは平均単価が低い
ちなみに、各法人の監査報酬額単価のプロット図は以下
大手のメガバングループは、監査報酬額がかなり大きい、
全体としては、監査報酬額5,000万円以下の企業がかなり多いという
監査法人別のツリーマップを以下載せておきますが、小さい数値が見えなくなって見づらいので、近日中に下のダッシュボードを公開しようと思います。
EY
トーマツ
KPMGあずさ
PwC
以下、業種別の勢力図をつらつらと。興味があれば。(数字小さいのでPC推奨)
医療・化学
額ベースでみるとあずさが大きい、顧客数で見るとEY、あずさは武田薬品と富士フイルムの監査報酬が10億円超なので、この2社の影響が大きい
卸売・小売・外食
5大商社を3つ持っているトーマツが大きい
金融・保険
メガバンクを持っている新日本、トーマツ、あずさがやはり大きい
自動車・機械・部品等
額でいうとKPMGが大きいが、法人規模を考えるとこの分野だけPwCの存在感が目立つ
PwCはトヨタ、ソニー、東芝のビッグクライアントの影響が大きい
情報通信
額ベースでみるとデロイトが大きい、顧客数でみるとEY、デロイトはソフトバンクの監査報酬だけで90億円程度。デカすぎ
食品・アグリ
報酬額でもクライアント数でもトーマツが大きい
生活・サービス
あらた以外は概ね同水準
素材・エネルギー
あずさ、EYが額ベースでみると大きい
不動産・建設・レジデンス
EYが圧倒的に強い
有名な不動産会社や建設会社の多くをEY新日本が監査している
物流・インフラ
あずさが額でみると強い、顧客数でみるとEYが多い
コメント・要望あれば気軽にどうぞ



コメント