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「石丸伸二氏と決別」の”選挙の神様”=藤川晋之助氏にも「公職選挙法違反」の支払い誘導・キックバック疑惑、本人は”入院逃走”中


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【画像① 2月12日、デヴィ夫人らと12平和党(ワンニャンへいわとう)設立の記者会見に参加した”選挙の神様”こと藤川晋之助氏。そもそもインドネシア国籍のデヴィ氏が政治団体を我が国で結成し、自身は参議院選挙に出馬しようということ自体が合法性を問われる事態なのだが、政治や選挙に関わる法制を知悉しているはずの藤川氏はそんなことを意に介さなかったようだ。】






◆「一億円くらいの価値はある」このオレを…藤川晋之助氏


都知事選で”選挙の神様”のあやしい肩書で安芸高田市長を辞職して立候補した石丸伸二氏の選対事務局長を務めた藤川晋之助氏は、この度、インドネシア国籍のデヴィ夫人が中心になって結成を宣言した政治団体・12平和党に入り込み、「石丸氏との決別」を宣言している。


「世間様は、みんな俺が(石丸氏を)捨てたと思っている。選挙の神様が見放したって。違う。俺が見放されたんだ。情けない話だよ、あんな41歳(当時)のガキに!!」


「(石丸氏には)一銭も貰っていない。俺の知名度が出たから一億円くらいの価値はあるけど。でも石丸は一切お礼もない。だから自分も、(石丸)新党を手伝いたいとは思わなかった」


以上は、「週刊文春」2025年2月27日号記事「選対責任者がついに自白 『石丸陣営は選挙違反だ』
疑惑の都知事選③」に掲載された藤川氏のコメントだ。自身の知名度を「一億円くらいの価値」と吹かすのには恐れ入るが、石丸氏の都知事選挙のうさん臭さをより実感させるような話ではある。


本noteで「告発状」を公開したように、石丸伸二氏は都知事選時に動画製作配信業者にカネを支払ったことを公職選挙法(公選法)違反に問われ、市民団体に刑事告発されている。前掲の記事は、この行為について当事者として石丸選対を仕切っていた藤川氏が「行為そのものは、たとえ石丸も…知らなくても、選挙違反行為をやったことは、認定せざるを得ない」と認めたことがキモである。


◆藤川氏にも問われる公職選挙法違反


ふだん、選挙活動に関わることなどまずない読者には分かりにくいかもしれないが、基本的に選挙運動・活動は無償のボランティアであり、有償で行ったり関与したりできるものはごく限られている。公職選挙法など法令では、有権者に働きかける活動のうち、街宣車の運転手やアナウンサー(女性の場合、”うぐいす”などと俗称される)について、法定限度内の人数や額面での日当支払が認められているだけで、例えばYouTubeやXなどを使った不特定多数の有権者に特定候補や政治団体への支持を訴える活動に対する報酬支払は一種の「買収行為」と認定され、取り締まりの対象となる。要するに都知事選の石丸陣営は、報酬を支払ってはならないとされる活動を企業などに委託して支払いを行ったことで、公職選挙法違反などに問われているのだ。


藤川氏は、かつて日本維新の会傘下の東京維新の会事務局長を務めていて、その後選挙コンサルタントとして独立した。「百数十の選挙を勝利に導いた」とのうたい文句で”選挙の神様”などと自称していた(石丸支持者の多くがこんなコマーシャルトークを真に受けるのに呆れたが)。かつて、政党の選対職員として長きにわたって地方、国政選挙の指導に関わってきた筆者は、この人物を石丸氏の選挙で初めて知ったのだが、この度「文春」で騒がれている「石丸陣営の公職選挙法違反疑惑」が一応”プロ”として選挙コンサルを生業にしている人物が関わった下で起きたことに驚かされた。あまりに初歩的なミスで、もし藤川氏が「オレの知らないうちにやられていた」というのなら、それを無償で引き受けたにしろ陣営の選挙活動の全体を把握できていなかったという職責を果たせなかった自身の問題が問われるからである。


日本維新の会関係者は、藤川氏についてこう話してくれた。


「あいつは自分が関わってないのに、選挙に勝った候補者のところに開票日当日現れ、やたらに映像や写真に映るようにふるまい、後で『あの選挙はオレが仕切ったんだ』と言いふらしている。そうして、選挙の素人で東京維新の会などから立候補する人間に”アドバイス”してありがたがらせ、”選挙の神様”伝説をふりまいているんだ。この前の都知事選でも急に人気の出た石丸候補の街宣にぶつけさせて”石丸人気”にあやかるように維新の都議候補などを動かしていた」


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【画像② 都知事選の”石丸旋風”にあやかり、さまざまなメディアのインタビューに得意げに応じていた藤川氏は、石丸氏の都知事選時の公選法違反疑惑浮上で自らのメッキが剥がれ始めてしまった。思わせぶりに田中角栄揮毫の書額の前で語る藤川氏。】





要するに”宿り木ビジネス”をしていたわけだが、石丸氏の公選法違反は同氏も責任が免れるものではないのだ。前掲記事で以下のように藤川氏が述べているのは、しかしながら責任逃れを図ってのことであるのは、見え見えである。


「今後を尋ねると、石丸氏との”絶縁”を宣言した。『もう無理だよ。だってこんなに派手にやっちゃってんだから。先日「私のこと、政策がないなんて言わないでください」と石丸が怒ってLINEを送ってきた。もう何も言われる必要はないだろ。関係ないんだ。俺は俺の感性で喋ってるだけ』」


責任逃れが出来ないことに加え、実はもうひとつの公選法違反疑惑が藤川氏について持ち上がっている。なんと自身も別の動画業者を引き込んで活動させて石丸陣営から支払いをさせ、更にそこからキックバックを得ていたという話が永田町で流れ始めているのだ。


この話が先週持ち上がってすぐ、藤川氏は”体調不良で入院”し、姿をくらましたという噂も永田町界隈で出回っている。


◆藤川氏のキックバック疑惑


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購入者のコメント

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ピンクスプラッシュ
ピンクスプラッシュ

石丸氏と藤川氏はスケープゴート?芋蔓式にでてくるのでは?
利権と曲学阿世のカタカタには ほ ろ ビ の法則をプレゼントしたいです😆
東京地検と警視庁には頑張っていただきたいです😎

@zizi
@zizi

😎大なり小なり金が動く金権・・・の世界😜

さらさ
さらさ

自分から神様って言っちゃうって、兵庫知事選での折田楓みたいじゃん!(笑)

コロマティ
コロマティ

きっと売国自民を利するような方向で藤川氏の問題を「利用」するのではないかと思います。

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