阿南市の中学校で閉校式 卒業生らが学びやに別れ
生徒数の減少で今年度までで閉校する阿南市の中学校で15日閉校式が行われ、生徒や卒業生たちが学びやとの別れを惜しみました。
阿南市の椿町中学校は昭和22年に開校し、翌年の生徒の数は404人にのぼりましたが、今年度は8人に減り、来年度からは近くの阿南第二中学校と統合することが決まっています。
来月1日に閉校するのを前に、15日は卒業生や地域の住民などおよそ200人が集まって閉校式が行われました。
式では、生徒を代表して2年生の谷脇沙奈さんが「学校の伝統とここで学んだことを誇りに歩んでいきます。たくさんの思い出をありがとうと学校に感謝を伝えたいです」と述べ、通い慣れた学びやとの別れを惜しみました。
式の後、校舎は一般開放され、卒業生たちは学校での思い出話に花を咲かせながら、教室を回っていました。
この日のために県外から帰省した20代の卒業生は「大好きな学校なので、最後を一緒に見届けたいと思ってきました。思い出がよみがえってきます」と話していました。
少子化が進む阿南市では、市内の小中学校の再編を進めていて、9年後の2033年度までに今回の椿町中学校を含め6つの中学校を2つにすることを目指しています。