【4月15日 AFP】スコット・ベッセント米財務長官は14日、ドナルド・トランプ大統領が輸入品を標的とした高関税措置を発動したのを受けて緊張が高まっている中国との関係について、米中の二大経済大国がたもとを分かつ必要はないとして、「いずれ大きな取引がなされるだろう」と語った。

ベッセント氏はブルームバーグテレビのインタビューで、米中経済がデカップリング(分断)される可能性について問われたのに対し、デカップリングの「必要はない」と答えた。ただし、「その可能性はある」とも述べた。

また、「中国はわが国の最大の経済競争相手であると同時に、最大の軍事ライバルでもある」とし、中国との取引は他の諸国との取引に比べて困難なものになるだろうと強調した。

米中の関税発動の応酬の結果、米国の対中関税は145%、中国の対米関税は125%に達している。

ベッセント氏は一方、米国の関税措置をめぐる他の貿易相手国との交渉について、日本とは16日に、韓国とは来週行われると述べた。

同氏は、「ベトナムと先週、交渉を行った。日本とは16日に、韓国とは来週行う」と説明。交渉は「迅速に進められるだろう」と語った。(c)AFP