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大学のデモ主導者らに迫る捜査 トランプ政権、言論の自由に「圧力」

米コロンビア大で行われたパレスチナ支持派の抗議デモに参加したモフセン・マダウィさん(左)とマフムード・ハリルさん=ニューヨークで2023年10月12日、AP
米コロンビア大で行われたパレスチナ支持派の抗議デモに参加したモフセン・マダウィさん(左)とマフムード・ハリルさん=ニューヨークで2023年10月12日、AP

 米名門コロンビア大の学生、モフセン・マダウィさん(34)は4月14日、米東部バーモント州コルチェスターにある連邦政府の移民局事務所を訪れた。

 イスラエルが占領するヨルダン川西岸の難民キャンプで生まれ育ったパレスチナ人。2014年に米国に移住し、永住権(グリーンカード)を持つマダウィさんは、市民権の取得に向けた面接を予約していた。

 市民権を得れば、参政権が認められる。建物の外では仲間や知人らが待っていた。

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 クリストファー・ヘラリさん(36)もその一人。イラン系米国人で、米国内の大学や高校で教壇に立っていたこともある独立系のジャーナリストだ。

 「心配しないで。すぐに会えるよ」というマダウィさんの言葉を信じていたが、ヘラリさんはすぐに不安な気持ちになった。いつの間にか、建物の入り口周辺に複数の車がとまっていたからだ。「何かの手続きに来たとは思えない人たち」が乗っていた。

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 約1時間後、マダウィさんが建物から出てくるのが見えた。フードをかぶった男性に左腕をつかまれ、両手には手錠がかけられていた。

 驚いてカメラを向けると、マダウィさんは指で「Vサイン」を作った。車に乗るようマダウィさんに促した男性の上着には「POLICE」の文字。拘束したのは、米移民・税関捜査局(ICE)だった。

 この時の映像を見ると、マダウィさんは暴れる様子も言葉を発することもなく車に乗った。ヘラリさんは「穏やかに連れて行かれた。まるで仏教の修行のようだった」…

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