水引で結んだ絆 四国中央・川滝小と宇和島・結出小が「本物」で交流 大輪の思い出胸に卒業式へ

結出小で水引コサージュ作りに挑戦する児童

 水引で結ぶ絆、永遠に-。小規模校同士で交流を続けてきた四国中央市川滝下山の川滝小と3月末で閉校する宇和島市下波の結出小の児童らが25日、両校の卒業式などで子どもたちが身につける水引のコサージュ作りに取り組んだ。恒例の交流会だが、今回は結出小児童にとって最後の卒業式とあって、両地域の「本物」が思い出づくりに一役買った。

 四国中央市東部の川滝小は全校生徒12人、宇和島市の三浦半島にある結出小は3人。両校は小規模校の特性をいかし、互いに訪問しての水引や釣り体験、オンラインでの合同授業といった交流を23年9月から重ねてきた。

 今回は結出小の閉校を前に、四国中央市で伝統の振興に取り組む伊予水引金封協同組合の女性グループ「美結会(今村八千代会長)」のメンバーが初めて実際に結出小を訪れてプロの技を手ほどき。一方、結出小の児童の保護者からは、自らが養殖したという2年ものの真珠が提供され、児童は両地域の「本物」に触れつつ、大輪の花を模したコサージュを完成させた。

卒業式で胸に飾るおそろいのコサージュを完成させた川滝小の児童

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