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この下駄の音はわたしのはじめて聞く音です。下駄は身長を3インチ[約7.5センチ]足してくれますが、それを履いていても、背丈が5フィート7インチ[約170センチ]ある日本人男性、5フィート2インチ[約158センチ]ある日本人女性はわずかです。とはいえ、和服を着た日本人はずっと恰幅よく見えます。和服は体型の欠点を隠してくれるのです。痩せて黄色くて醜いのにとても愛想よく見えますが、彩りと印象には欠けます。

日本人女性はとても小柄で、よちよちと歩きます。子供たちはとても堅苦しく、おとなをもったいぶって茶化しているように見えます。

だれもかれもがわたしには前に会ったことがあるような気がします。トレーや扇やティーポットに描かれた日本人の姿とそっくりなのですから。女性の髪は全部うしろに引き、まげに結ってあります。男性は、頭の前部を剃り、後頭部の髪を古風なまげに結って剃った部分に傾けているか、そうでない場合は硬い髪を3インチの長さに伸ばし、分け目のないぼさぼさ頭にしています。〉

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さらに「「日本はロシアの属国」「日本には奴隷制がある」…19世紀のイギリス人が、日本に抱いていた「驚きのイメージ」」の記事では、当時のイギリスから日本にたいする偏見やイメージについてくわしく見ていきます。

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