2025年6月から自動運転タクシー(ロボタクシー)の実用化を行うことを発表している米EV(電気自動車)大手のテスラだが、同社の工場内では出荷前の車両がすでに自動運転走行していることが判明した。
テスラは、テキサス州オースティン郊外にあるギガファクトリー・テキサスで生産される全ての車両について、自動運転による工場内運用がすでに導入されていることを明らかにした。
自動運転の実用化が後ろにずれ込むのではといううわさも出ているテスラだが、計画は順調に進んでいるのかもしれない。
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■2工場で出荷前の車両が自動運転で移動
テスラはテキサス州とカリフォルニア州にある工場で、生産ラインから出荷用の駐車場まで車両を自動運転で移動させている。同社によると、その際に使用しているのは「FSD Unsupervised(監視なし)」というシステムだという。現在、テスラの販売済み車両に搭載されているのは、「FSD Supervised(監督付き)」だ。
FSDは「Full Self-Driving」の略で、同社のADAS(先進運転支援システム)となる。元々テスラは「FSD」という名称を使用していたが、FSDを直訳すると完全自動運転になるため誤認を招くと問題になり、2024年に「FSD Supervised」に変更したという経緯がある。
現在、新たに組み立てられたテスラのEV「Model Y」や電動ピックアップトラック「Cybertruck(サイバートラック)」は、FSD Unsupervisedを活用して工場内を無人自動運転で移動している。走行ルートには、人間が運転する車両や歩行者のほか、大型トラックや建設機械も通っているという。
2つの工場における自動運転の走行距離は、すでに5万マイル(約8万キロ)に達しているようだ。
■公式アカウントで動画を公開
テスラはX(旧Twitter)での公式アカウントの1つで、工場内を無人走行している動画を公開している。
投稿によると、Model Yは、歩行者や車両、大型トラック、建設機器などと道を共有しながら、1.4マイル(約2.3キロ)のルートを自動運転で走行している。またサイバートラックは米国でも屈指の高速道路の下を通過し、17%の急勾配を登りながら、0.6マイル(約1キロ)のルートを自動走行して目的地へと向かうとの記載がある。
動画では、無人の車両が連なって走行し、トラックや人が道を横切る際は一時停止している様子が分かる。建物内や外、夜間でも安全走行を行っている。ただしこのルートはあらかじめ決められたものであり、公道のような予期せぬアクシデントが起きるかもしれない状況に比べると、はるかに自動化が容易だと言えるだろう。
また米メディアは、テスラは過去にも自動運転のデモ走行を演出したことがあり、今回発表した動画にも演出の要素が含まれている可能性を指摘している。
■ついに6月に自動運転が実現する?
この数年、テスラのCEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク氏は「自動運転は近く実現する」といった発言を繰り返してきた。しかしいまだ自動運転車の実用化・商用化は行われていない。
規制当局の承認が得られた場合、2025年6月からオースティンでFSD Unsupervisedの初の一般向けトライアルを有料サービスとして開始する予定だ。開始まであと約2カ月だが、テスラはついに自動運転車の公道走行を成し遂げることができるのだろうか。テスラの動向に注目が集まっている。
【参考】関連記事としては「中国、広告で「自動運転」の使用を禁止に テスラも名称変更」も参照。