「中国を融資対象国から卒業させろ」ベセント米財務長官、神田アジア開発銀総裁に要求

ベセント米財務長官(共同)
ベセント米財務長官(共同)

米財務省は25日、ベセント財務長官が24日にアジア開発銀行(ADB)の神田真人総裁と会談した際、「中国をADBの融資対象国から卒業させる道筋をつける」ため、具体的な措置を講じるよう求めたと発表した。米国に次ぐ経済大国でありながら、大国と発展途上国の顔を都合よく使い分ける中国を牽制した形だ。

アジア開発銀行の対中融資を巡っては、日本政府も新興国向け融資の対象から中国を外すよう求めている。

ベセント氏は神田氏との会談で、トランプ米大統領が掲げる「米国第一」に沿う形で「公正な国際経済システムに向けて同盟国・パートナー国と協力する」と表明。包括的なエネルギー戦略の重要性を強調するとともに、民生用原発向けの資金調達について意見交換した。

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