学びやに別れ 道東で閉校になる小学校で最後の卒業式や修了式

24日は道東の多くの小学校で卒業式が行われました。このうち、この春で閉校となる鹿追町と別海町の小学校では子どもたちが学びやに別れを告げました。

【鹿追町の上幌内小学校 最後の卒業生が学びやに別れ】
大正5年(1916年)に開校した鹿追町の上幌内小学校は、少子化の影響で3月末で109年の歴史に幕を下ろし、町内の別の小学校に統合されます。
24日は最後の卒業式が行われ、7人の下級生や保護者、それに地域の人たちが見守る中、6年生の高橋玲偉さんと柴田陽さんが卒業証書を受け取りました。
続いて永田征志校長が「人生では迷いや不安は誰にでもありますが、『この先どうなるか楽しみだ』と発想を転換すると明るくなれるはずです」と、はなむけの言葉を贈りました。
このあと下級生たちが卒業する2人に感謝の気持ちを記した手紙を読み上げると、2人もお礼の手紙を手渡し、「みんなの思いを胸に卒業します。これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします」と声をそろえて一礼しました。
卒業する高橋さんは「人数が少ない学校だったので協力することの大切さを学びました。中学校では運動会や修学旅行が楽しみです」と話していました。
また、柴田さんは「楽しい思い出がいっぱいの学校生活だったので、学校がなくなってしまうのはとてもさみしいです。中学校でも友達をたくさん作りたいです」と話していました。

【別海町の中西別小学校では最後の修了式】
一方、別海町の中西別小学校も、児童数の減少に伴い3月末で96年の歴史に幕を下ろし、町の中心部にある小学校に統合されます。
24日は最後の修了式が行われ、在校生14人とその保護者や卒業生が出席しました。
式では、子どもたちが心を込めて校歌を歌ったあと、1人ずつ修了証を受け取りました。
続いて1年生の3人が運動会やスケート記録会など楽しかった学校行事や思い出を振り返る作文を披露し、「中西別小学校ありがとう。ずっと忘れません」と感謝の気持ちを伝えました。
最後は学校の玄関前で風船を飛ばし、思い出が詰まった学びやとの別れを惜しんでいました。
別海町立中西別小学校の角田俊幸校長は「この日を迎えてほっとした気持ちの半面、さみしさもあります。子どもたちには友達をたくさんつくって充実した学校生活を送ってほしいです」と話していました。

北海道のニュース