【ゲーム感想】「Ĉi tio estas... -人間改良計画-」ハンコを押すだけの簡単なお仕事
こんにちは、椎名haruです。
今回は、ハンコを押すだけのアドベンチャーゲーム「Ĉi tio estas... -人間改良計画-」の感想を書き綴っていきます。
あくまで感想ですので、考察はそこまで深くないことを了承ください。
私がこのゲームをプレイしたきっかけは実況動画です。
動画の冒頭10秒で、雰囲気とゲームタイトルから面白そう!と思い、実況動画を観る前に自身でプレイすることにしました。
そんな私を導いてくれた動画はこちら↓
無料で遊ぶことが出来るため、未プレイの方はぜひ遊んでみてください。
それでは本編へ
一周目→END2
職員ちゃんの説明から、αをヒト、βをネコ、γを機械として考えることに。
人間かどうかを考えるだけなら簡単だろうと思って臨みましたが、いざ始めてみるととても難しい…!
α、β、γが入り混じっていて、一概に答えが出せないものばかりです。
基本的には、ヒトとしての知能があるかどうかで人間かどうかを判断することにしました。
あくまで基本的には、ですが。
αを再起不能にしたαも、悪い奴なだけで人間であるとしました。
しかし、一つ例外が。
カニバリズムだけは過去に読んだ話でトラウマになっていたため、即却下でした。
完全な私情です笑
そして、たどり着いたのはEND2 夏休み
白い球体が現れたと思ったら、職員ちゃんが生徒になっていました。
名前も職員から生徒に変わっています。
一緒に下校したり夏休みにデートをしたり。
先程までの雰囲気とは打って変わって、とっても平和です。
しかし、引っかかる要素がいくつかありました。
1つ目は、生徒が「心配したんですよ」と3回も繰り返したこと。
2つ目は、生徒が「みんなと同じ」と発言すること。
そしてその後、先輩には「みんな」というふりがなが付いています。
生徒が主人公と同じになろうとしていることは、発言から読み取ることが出来ました。
そして、主人公のことを先輩と呼ぶ生徒。
このことから、新人間である生徒が現人間である主人公と同じようになろうとしていると推測しました。
おそらく、主人公が下した人間かどうかの判断は、現人間の基準と近しかったのではないでしょうか。
それで新人間は現人間を目指しているのではないかと。
「心配したんですよ」に関しては全く考察が及びませんでしたが。
私は深い考察を出来るような人ではないため、あくまで一個人の感想と受け取ってください。
一周目でよさげなENDに辿り着くことが出来たため、個人的には満足でした。
END回収
エンディングが8つあるとのことなので回収しました。
・END1 平和主義者のそつのない日々
完璧でないと人間とされない世界に。
傷つきやすい私にとって、一見生きやすい世界に見えました。
しかし、よく考えてみると、少し誰かの愚痴を言うだけで人間でないとされそうです。
平和主義も極端すぎると生きづらそうで、この世界には正直なってほしくありません。
職員ちゃんが人でなくなるのも嫌ですからね。
・END3 泥中に咲く
世界がドロドロの黒い生命体=新人間に埋め尽くされてしまうこのEND。
絶対にこの世界にはなってほしくありません。
初見プレイのときのENDがこれじゃなくて本当によかったです。
職員ちゃんだけが救いでした。
・END4 ぽかぽかランドだにゃん
何が来るかと身構えていると、そこに写ったのは可愛すぎる猫と職員ちゃんの姿。
思わず「かわいい…!!」と言葉がこぼれ出ました。
平和だという点ではとても良いENDですが、人生における選択肢がなさすぎてつまらないだろうな、とも思います。
・END5 ケダモノ
黒い猫が職員ちゃんと主人公を襲い、あっという間に終わってしまうEND。
言葉がほとんどなく終わっていく感じが、猫が主となった世界を表しているようでよかったです。
・END6 おやすみなさい
機械がこの世界を終わらせようとしているEND。
確かに、すべての生きものが消えてしまえば、悲しいことも苦しいこともないですからね。
私自身、「今この瞬間世界が終われば、誰かの死を悲しむことも、自身の死で人を悲しませることもないんだ」と考えたことがあります。
そのため、この機械の気持ちが少しわかってしまいました。
この共感からこのENDは結構お気に入りです。
・END7 絶対最強コンビ
まさに機械の世界という感じのEND。
あなたを「二度目に」見たときに
という表記からとても機械感を感じました。
いわゆる人間であれば、初めて見たときならまだしも、何度目かに見たことをわざわざ言うことってあまりないように思います。
この職員ちゃんが機械かどうかは定かではありませんが…笑
人が生きていけない世界になったら、この世界はいずれ訪れるかもしれませんね。
・END8 Ĉi tio estas...
全てにハンコを押すと辿り着くこのEND。
このENDに辿り着くまで、全てを人間としてしまったら、世界に混沌が訪れてバットエンドに向かうのだろうとばかり思っていました。
しかし、いつもと様子が違います。
職員「ふざけているのですか?」
今までと違う展開に、テンションが上がります。
そして、「あなたの中には、私も、含まれますか…?」と言われます。
確かにこれまでのENDで、職員ちゃんが人間ではない…?というほのめかしの描写がされていました。
当たり前じゃないか!と思っていると、主人公が職員ちゃんを外に連れ出します。
すると、職員ちゃんの過去が映し出されます。
おそらく人間では無いものとの会話です。
腕章を外すな、外したら区別がつかないという人間では無いもの。
このことから、人間では無いものが、人間を支配し管理していく立場にあるのだろうと感じました。
そして場面は変わり、目の前には満面の笑みの職員ちゃんが。
「これが唯一、私が私自身を、人間と呼ぶことを許せる世界なのかもしれない」
ここで名前が職員から少女に変化します。
そして、エンディングの一枚絵にはちぎれた腕章が。
人間では無いもの管理から抜け出し、人間になった、という描写ではないかと個人的には思いました。
まとめ
衝動的にプレイしたこのゲームでしたが、無料では申し訳ないほど楽しめました。
自分の中の倫理観を見つめ直すことが出来たと思います。
作者さんのサイトに別のゲームも記載されていたので、遊んでみるつもりです。
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