ひとひら言葉帳

128.1K posts
Opens profile photo
ひとひら言葉帳
@kotobamemo_bot
うつくしいことばを紹介しているbotです。詩、小説、短歌など。随時更新中
Joined November 2011

ひとひら言葉帳’s posts

ほんとうに出会った者に別れはこない あなたはまだそこにいる 目をみはり私をみつめ くり返し私に語りかける あなたとの思い出が私を生かす 早すぎたあなたの死すら私を生かす 初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今も /谷川俊太郎「あなたはそこに」
好きなものには溺れなさい。役に立つかどうかなんて後回しでいいから、とことん好きになって味わい尽くすこと。憧れはその人を育てます。先が見えなくなったとき、迷ったとき、そうして溺れたものがきっとあなたを助けてくれますよ。/田辺聖子「好きなものには溺れよ」
好きなものには溺れなさい。役に立つかどうかなんて後回しでいいから、とことん好きになって味わい尽くすこと。憧れはその人を育てます。先が見えなくなったとき、迷ったとき、そうして溺れたものがきっとあなたを助けてくれますよ。/田辺聖子「好きなものには溺れよ」
目の前にいなくても、その人がいると思うだけで幸せになれる、そんな「その人」がいるのは幸せだ。/谷川俊太郎「幸せについて」
好きなものには溺れなさい。役に立つかどうかなんて後回しでいいから、とことん好きになって味わい尽くすこと。憧れはその人を育てます。先が見えなくなったとき、迷ったとき、そうして溺れたものがきっとあなたを助けてくれますよ。/田辺聖子「好きなものには溺れよ」
「愛されることには失敗したけど、愛することなら、うまくゆくかも知れない。そう、きっと素晴らしい泡になれるでしょう」/寺山修司「人魚姫」
相手に言わなくても「あの人いいなあ」と思ってたら、その気持ちは匂いますから。香水みたいなもので、いい匂いは必ず相手に伝わります。ときめいている気持ちが。/田辺聖子「気持ちを伝える」
僕たち結婚しようよ。してもしなくてもいいくらい 気があうんだもの。僕たちはあさって、結婚しよう。美術の時間を さぼって。/銀色夏生
好きなものには溺れなさい。役に立つかどうかなんて後回しでいいから、とことん好きになって味わい尽くすこと。憧れはその人を育てます。先が見えなくなったとき、迷ったとき、そうして溺れたものがきっとあなたを助けてくれますよ。/田辺聖子「好きなものには溺れよ」
性欲とか独占欲とかそういうのではなくて、こんなふうに人を好きでいられるのがいちばんいいんじゃないかな、と思った。ちょっと鷹揚に、ぽわんとして、てきとうで、なにも目指さない好きさで。/吉本ばなな「大好き」
性欲とか独占欲とかそういうのではなくて、こんなふうに人を好きでいられるのがいちばんいいんじゃないかな、と思った。ちょっと鷹揚に、ぽわんとして、てきとうで、なにも目指さない好きさで。/吉本ばなな「大好き」
死を報せる短い手紙が 路傍の名も知らぬ小さな花のように思えた 窓の外の豪奢な夕焼けを見ながら 死んだ友人の控えめな笑顔を思った あっちにも日常はあるのか それとも永遠しかないのだろうか/谷川俊太郎「まだ」
自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか /梨木香歩「西の魔女が死んだ」
あなたは愛される 愛されることから逃れられない たとえあなたがすべての人を憎むとしても たとえあなたが人生を憎むとしても あなたは降りしきる雨に 愛される 微風に揺れる野花に えたいの知れぬ恐ろしい夢に 柱のかげのあなたの知らない誰かに愛される /谷川俊太郎「やわらかいいのち」
君、たのむ、死んではならぬ。自ら称して、盲目的愛情。君が死ねば、君の空席が、いつまでも私の傍に在るだろう。君が生前、腰かけたままにやわらかく窪みを持ったクッションが、いつまでも、私の傍に残るだろう。/太宰治「思案の敗北」
「愛されることには失敗したけど、愛することなら、うまくゆくかも知れない。そう、きっと素晴らしい泡になれるでしょう」/寺山修司「人魚姫」
いつかぼくが ここから出ていくときのために いまから ぼくは 遺言をする 山はいつまでも高くそびえていてほしい 海はいつまでも深くたたえていてほしい 空はいつまでも青く澄んでいてほしい そして人はここにやってきた日のことを 忘れずにいてほしい /谷川俊太郎「生まれたよ ぼく」
「愛されることには失敗したけど、愛することなら、うまくゆくかも知れない。そう、きっと素晴らしい泡になれるでしょう」/寺山修司「人魚姫」
「でもね、生き続けていたら、いつか、あなたが許せないあなたのなかの怪物を、許してくれる人に会えるから。あなたが誰かの怪物を、許してあげられる日がくるから。……だから、きっとまた生まれていらっしゃい」/彩瀬まる「かいぶつの名前」
どうしても忘れてしまう 記憶だけが人間をつくっているのだということさえ だからきっと人間は歴史のうちに生きてはいないのだ 限りない流血も人を賢くしない そして忘れ去ったものがゴミのように澱んでいる場所でしか きみもぼくも話し始めることが出来ない /谷川俊太郎「忘れること」
どんなに愛していても、人は他人を百パーセント理解することは出来ないし、独占することも出来ない、そのことを骨身に徹して知るために嫉妬は役に立つ。/谷川俊太郎「私の胸は小さすぎる」
死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。/太宰治「葉」
どんなに愛していても、人は他人を百パーセント理解することは出来ないし、独占することも出来ない、そのことを骨身に徹して知るために嫉妬は役に立つ。/谷川俊太郎「私の胸は小さすぎる」
ほんとうに出会った者に別れはこない あなたはまだそこにいる 目をみはり私をみつめ くり返し私に語りかける あなたとの思い出が私を生かす 早すぎたあなたの死すら私を生かす 初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今も /谷川俊太郎「あなたはそこに」
「わたしをすきなひとが、わたしに関係のないところで、わたしのことをすきなまんまで、わたし以外のだれかにしあわせにしてもらえたらいいのに。わたしのことをすきなまんまで。」/最果タヒ「夢やうつつ」
自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか /梨木香歩「西の魔女が死んだ」
きれいなものに心動かされたときはそれに溺れた方がいい。好きなものがあるというのは、なんと幸せなことか。何を食べてもわからない、何を読んでも面白くないというんでは地獄よ。/田辺聖子「好きなものには溺れよ」
あなたは私の好きなひと 死ぬまで私はあなたが好きだろう 愛とちがって好きということには どんな誓いの言葉も要らないから 私たちは七月の太陽のもと 美術館を出て冷い紅茶で渇きをいやそう /谷川俊太郎「あなた」
君、たのむ、死んではならぬ。自ら称して、盲目的愛情。君が死ねば、君の空席が、いつまでも私の傍に在るだろう。君が生前、腰かけたままにやわらかく窪みを持ったクッションが、いつまでも、私の傍に残るだろう。/太宰治「思案の敗北」
どんなに深く憧れ、どんなに強く求めても、青を手にすることはできない。すくえば海は淡く濁った塩水に変り、近づけば空はどこまでも透き通る。人魂もまた青く燃え上るのではなかったか。青は遠い色。/谷川俊太郎「青」
死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。/太宰治「葉」
ある作品に対して感想を語る時、その人は作品を語っているように見えて、実は自己紹介をしているのです。ひとつの作品から何をくみ取り、何を感じるか。それはそのまま、その人の物事や人生に対する感じ方の表現です。/谷山浩子「真夜中の図書館」
ある作品に対して感想を語る時、その人は作品を語っているように見えて、実は自己紹介をしているのです。ひとつの作品から何をくみ取り、何を感じるか。それはそのまま、その人の物事や人生に対する感じ方の表現です。/谷山浩子「真夜中の図書館」
恋をしてあなたは かわいい人になった あちらこちらに星をつけて 水をまく人になった つぶつぶのひかりが 遠くまで飛んでいく 恋をしてあなたは透明な人になる 形さえ今はなく ただ甘い香りのみ /銀色夏生「恋をしてあなたは」
何もかも捨てて 私は私だけになりたい すごく寂しいだろう 心と体は捨てられないから 怖いだろう 迷うだろう でも私はひとりで決めたい いちばん欲しいものはなんなのか いちばん大事なひとは誰なのか 一番星のような気持ちで /谷川俊太郎「こころ」
さみしさを養分に、人を愛するなんてごめんだ。一人で見る月もきれいです。多くの人が孤独なので。夜はすべての人のものなので。/最果タヒ「上弦の月の詩」
人間には 行方不明の時間が必要です なぜかはわからないけれど そんなふうに囁くものがあるのです 三十分であれ 一時間であれ ポワンと一人 なにものからも離れて /茨木のり子「行方不明の時間」
あなたに会いたいと思うのだが それは情熱というよりむしろ好奇心で 自分がいったいどうなっているのか もういちどあなたの前でたしかめたいのだ それから先のことは思い浮かばない /谷川俊太郎「恋の始まり」
あなたに会いたいと思うのだが それは情熱というよりむしろ好奇心で 自分がいったいどうなっているのか もういちどあなたの前でたしかめたいのだ それから先のことは思い浮かばない /谷川俊太郎「恋の始まり」
さよならだけが 人生ならば めぐりあう日は何だろう やさしいやさしい夕焼と ふたりの愛はなんだろう /寺山修司「幸福が遠すぎたら」
「でもね、生き続けていたら、いつか、あなたが許せないあなたのなかの怪物を、許してくれる人に会えるから。あなたが誰かの怪物を、許してあげられる日がくるから。……だから、きっとまた生まれていらっしゃい」/彩瀬まる「かいぶつの名前」
死にたい と書くことで 死なないですむのなら 詩はクスリみたいな役に立つ けれど その調子で 生きるかはりに書いてはいけない  愛するかはりに書いてはいけない 花 と書くとき 花は たしかに 失はれる /吉原幸子「自戒」
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」/宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
「またいつか」といわれました その声があんまりやさしかったので もう けっして「いつか」はこないと おもいました /工藤直子「さようならこんにちは」
「でもね、生き続けていたら、いつか、あなたが許せないあなたのなかの怪物を、許してくれる人に会えるから。あなたが誰かの怪物を、許してあげられる日がくるから。……だから、きっとまた生まれていらっしゃい」/彩瀬まる「かいぶつの名前」
ほんとうに出会った者に別れはこない あなたはまだそこにいる 目をみはり私をみつめ くり返し私に語りかける あなたとの思い出が私を生かす 早すぎたあなたの死すら私を生かす 初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今も /谷川俊太郎「あなたはそこに」
「またいつか」といわれました その声があんまりやさしかったので もう けっして「いつか」はこないと おもいました /工藤直子「さようならこんにちは」
あなたは愛される 愛されることから逃れられない たとえあなたがすべての人を憎むとしても たとえあなたが人生を憎むとしても あなたは降りしきる雨に 愛される 微風に揺れる野花に えたいの知れぬ恐ろしい夢に 柱のかげのあなたの知らない誰かに愛される /谷川俊太郎「やわらかいいのち」
「死にたくなったら、なにか、諦めたくなったら、あなたの心臓の音を、それだけを思い出そうと思う」 /水沢なお「カーテン」