駐屯地工事の抗議活動について会見する豊島耕一氏=県庁

 佐賀空港(佐賀市川副町)への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画に反対する市民有志が19日、着工から7カ月たった駐屯地工事を阻止する抗議行動を27日朝に行うと発表した。

 呼びかけ人の佐賀大名誉教授の豊島耕一氏ら6人が同日午前8時50分ごろに空港駐車場に集まり、実施する。工事現場の入口に座り込むなどして、車両の出入りを阻止する計画。

 佐賀市で19日に会見した豊島氏は、鹿児島・屋久島沖での米軍オスプレイ墜落事故と飛行の全面停止で、「オスプレイは安全」とした防衛省の説明が虚偽だったと指摘。工事予定地の地権者全員から同意を得ておらず、さらに戦争放棄をうたった憲法9条などに関しての違法性を主張する。

 豊島氏は「抗議行動が道路交通法に抵触する可能性があるが、それよりも重大な違法行為を制止するためにやむを得ず実施する。まだ止められることを、逮捕されるのも辞さない覚悟を持って訴えたい」と協力を呼びかけた。(大田浩司)