現代フェミニズム
研究会

趣意書

(設立宣言)

タイムテーブル

会場・

アクセス

第1回

2025年

5月10日(土)

専修大学神田キャンパス10号館

※参加費無料、事前申込は必要ありません

研究会の趣旨に賛同の方はどなたでも参加できます


現代フェミニズム研究会は、新たなフェミニズム研究のための場所・ネットワークとなることを目指して
発足しました。
私たち発起人がこの研究会を立ち上げた理由は、大きく分けて3つあります。


1つ目は、フェミニズムに関心をもち、また主体的に関わる人が増えていることです。たとえば近年、「ジ
ェンダー論」や「フェミニズム」を冠する授業には多くの履修者が集まり、フェミニズムに関心をもつ研
究者も増えています。もちろん、フェミニズムは大学や学術だけのものでは決してなく、生活における運
動をふくめ、性差別的な社会を変えるための運動に従事するフェミニストの数は、この10年で確実に増え
ています。こうした時代にあって、フェミニズムやその周辺領域の研究に取り組む(とくに若手の)研究
者が、研究発表や研究交流をもつことができる場所、また様々な領域や地域で活動するフェミニストたち
が互いの活動について経験や知恵を共有しあうための場所が、もっと増える必要があると私たちは考えま
した。


2つ目は、時代にともなって変化してきた日本のフェミニズム・フェミニズム研究の在りかたを再考する
機会の必要性です。SNSが普及した2010年代以降、ジェンダーの視点から自己の経験を語ったり、フェミ
ニズム的な立場から社会批評を行うといった実践は、日本社会で少しずつ一般化していきました。しか
し、多くの人の感情に訴えかけ、SNS上での「拡散」を通じて主張を広めるという実践のありかたには、
複雑な現実を過度に単純化したり、「敵・味方」関係を固定化させたりといった、限界が付きまといます。
また、そうして「拡散」の流れに乗ることができるのは、マジョリティ女性の経験や思考に沿ったものに
なりがちです。現在では、多くのフェミニスト研究者もSNSを利用していますが、とりわけフェミニズム
研究を行う者たちは、このような限界につねに自覚的でなければなりません。もちろん、多くの人が認め
るように、SNS上では女性・フェミニストに対するハラスメントやバッシングが過酷さを極めており、そ
うしたミソジニーやヘイトに対する対抗運動・対抗言説の形成は急務です。そうした対抗のためにも、現
代のフェミニズムを取り巻く以上のような環境を反省的に考慮する機会が必要であると私たちは考えてい
ます。


3つ目の理由は、フェミニズムの名の下に行われる差別や暴力が無視できないものとなっている現実で
す。とくに問題視しているのは、2010年代の終わりごろから見られるようになった、「フェミニスト」に
よるトランスジェンダーへの差別的な攻撃・差別扇動的な言説(ヘイトスピーチ)の拡大です。そこに
は、ジェンダーやフェミニズムを研究してきた一部の研究者も加担しています。私たちは、そのような研
究者らの言動を厳しく批判するとともに、そのようなフェミニズムとは異なるフェミニズムの研究を発展
させ続ける場所が必要であると考えます。鍵を握るのは、インターセクショナリティ(交差性)の視点で
あり、また運動の在りかたです。社会の中で支配的な意志決定層の中ではマイノリティとなりやすいジェ
ンダーとしての「女性」集団のなかには、多様な状況・属性・アイデンティティをもつ女性たちがいま
す。だからこそ、それぞれの女性が被る差別や抑圧の在りかたは、同じではありません。この現実から出
発し、「一枚岩的な女性の経験」に訴えることなくフェミニズム(研究)を進めること、そしてそうした交
差性の視点を欠くがゆえに差別や暴力に加担してきたフェミニズムの在りかたを批判し、乗り越えるこ
と。そのために、私たちは新たな研究会を立ち上げます。

現代フェミニズム研究会は、以上のような現状認識に立って発足しました。

今後の活動としては、有志による研究発表や活動報告のための場所(研究会)を年に複数回開催する予定
です。


最後に改めて宣言します。

この研究会は、研究者としてのキャリアを始めたばかりの若手研究者たちに広く開かれたものであること
を目指します。トランスジェンダー差別をはじめ、なんらかのマイノリティ属性に対する差別や憎悪を広
げるような言動は、ここでは許容されません。完全な安全などありえませんが、差別やヘイトとの遭遇を
恐れて研究の場を追われる研究者を生み出さないことを、この研究会の大きな目標の1つとします。


以上の趣旨に賛同する皆さんに、ひろくこの研究会への参加を呼び掛けたいと思います。


賛同人(五十音順。●印は発足の中心となる呼びかけ人。賛同者は、呼びかけ人より短期間かつ小規模に
お声かけした方のなかでご賛同いただいた方の氏名です。研究会にご参加のうえ賛同いただける方は、順
次こちらに追加していきます。)


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●隠岐さや香(東京大学)●越智博美(専修大学)●河野真太郎(専修大学)●高井ゆと里(群馬大学)
●田中東子(東京大学)●ハーン小路恭子(専修大学)井谷聡子(関西大学)岩川ありさ(早稲田大学)
大河内泰樹(京都大学)岡崎佑香(立命館大学)小川公代(上智大学)上岡磨奈(白鴎大学/慶應義塾大
学)菊地夏野(名古屋市立大学)北村紗衣(武蔵大学)小手川正二郎(國學院大学)小林えみ(よはく舎)
小宮友根(東北学院大学)西條玲奈(東京電機大学)斉藤正美(富山大学)三部倫子(奈良女子大学)清
水晶子(東京大学)清水知子(東京藝術大学)関口洋平(フェリス女学院大学)関根麻里恵(学習院大学)
高橋幸(石巻専修大学)高原幸子(金沢星稜大学)武内今日子(関西学院大学)竹田恵子(東京外国語大
学)田尻歩(東京理科大学)筒井晴香(実践女子大学)中井亜佐子(一橋大学)中條千晴(リヨン第三大
学)永冨真梨(関西大学)中村香住(慶應義塾大学)西亮太(中央大学)平森大規(法政大学)平山亮
(大阪公立大学)藤高和輝(京都産業大学)古久保さくら(大阪公立大学)前川直哉(福島大学)槇野沙
央理(日本大学/立教大学ほか)松尾亜紀子(エトセトラブックス)松永典子(早稲田大学)三木那由他
(大阪大学)三成美保(追手門学院大学)守如子(関西大学)森山至貴(早稲田大学)山口智美(立命館
大学)山田亜紀子(サッフォー)山根純佳(実践女子大学)吉原ゆかり(筑波大学)李美淑(大妻女子大
学)


趣意書

3F:10031(黒門ホール)

6F:10091

6F:10092

10:00~
10:15

開会式

10:20~
11:25




Q1:インターセクショナリティについて

Q2:受講生と講師の安全について

登壇者

前川直哉・守如子・岩川ありさ・井谷聡子

11:30~
12:00

平山亮

「排除する男性性、

包摂する男性性研究」

平森大規

性別を「その他」と回答する
人はみな性的マイノリティ

なのか?

12:00~
13:00

昼休憩

13:00~
14:00


この研究会をどんな場所にしていくか?」

14:05~
14:30

ティータイム

ティータイム

14:35~
15:05

蘇奕仙

権力と取引する主体性—映画
『自梳』(1997)にみる珠江
デルタの女性自立の実践—


高橋彩葉

田中美津のテクストがはらむ
「女のホモソーシャルな欲望」
——その抵抗の射程/限界と
ケア論への接続

15:10~
15:40

雨宮迪子

「赦し」という処罰ーー

建国期アメリカの誘惑小説と
女性教育

岡崎佑香

哲学からの女性の排除を

問い直す

15:45~
17:00


「抑圧するフェミニズム」

登壇者:藤高和輝・菊地夏野

17:00~

17:10

閉会式

タイムテーブル

ワークショップ

ジェンダー・フェミニズムを大学で教える

車座集会

シンポジウム

※ 会場にはエトセトラブックスさんが出店されます

専修大学 神田キャンパス 10号館

〒101-8425

東京都千代田区神田神保町3丁目8

水道橋駅(JR)西口より徒歩7分

段下駅(地下鉄/東西線、都営新宿線、半蔵門線)出口5より徒歩3分

神保町駅(地下鉄/都営三田線、都営新宿線、半蔵門線)出口A2より徒歩3分

※全てのフロアに 誰でもトイレ があります

※大学の門から会場まで車いすで行くことができます

※10031の企画にはUDトークを配信予定です

※その他アクセシビリティ等の相談は、担当者

(h.takai.ethic@gmail.com)にお問い合わせください


(10031,10091, 10092)