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例の本(職場の困った人をうまく動かす心理術)、無料で読む機会があったのですが、amazonでレビューができなかったのでここで吐き出させて下さい。 「この本、結論から言ってしまうと「誰も幸せにならない」。 まず、「上手く動かしたい側」視点で読んでみるとASDやADHDと、表紙のようにテンポよくカテゴライズしていく場面がある。そして次に来るのがお待ちかね心理術な訳だがこれがまた酷い。普通に試した事があるであろうものからフワッとし過ぎて参考にならないもの、「こんなので解決出来れば誰も苦労しねぇよ」な内容だった。しかもそれは前半だけ。後半は神経症の対処法などであり「上手く動かしたい側」を置いてきぼりにしている。 次は当事者視点で読んでみよう。初っ端から訳の分からないカテゴライズの数々。私はADHDの当事者で10年以上精神科でカウンセリングや投薬による処置を受けているが一度も聞いたことが無い症状、分類方法だった。また、この場面で1番問題なのはやはり見事に症状や特徴を切り分けて判断し、障害を断定しているところだ。医師免許も無い著者がこのような診断行為も同然の事をしてもいいのか? そしてもう問題なのは「投薬している人間等には一切触れていない」点だ。先程も言ったが、精神科ではASDやADHD用に薬が存在する。しかし、これらの薬はどれも「特効薬」では無く、症状や特徴を完全には抑制出来ないのだ。この本ではそう言った薬や服用している人の存在、効果が限定的な点が一切書かれていない。障害を語る上で無くてはならない部分が欠落している。そして次に心理術の部分だが...なんだこれ、人を馬鹿にしてるのか? 「ADHDの人にはちょっと手のかかる子供の世話をしているように接する」とか...いや、まず当事者をガキ扱いするか?普通。しかも、これは「上手く動かしたい人側」からしても具体的出ない上、明らかにミスリードだと素人目でも分かるものばかりだ。この本の内容を実行すれば必ずトラブルになることは目に見えている。 それになんだ、トラウマ障害の人に対しての心理術が「お世辞抜きの褒め言葉をかける」って。トラウマ障害の人からしたら「何も分かってないクセに褒めるようなマネしやがって」としか受け取られないだろう。自律神経失調症の対処法もアロマセラピーとかばかり。確かにアロマセラピーは対処法のひとつではあるが、効果的なアロマの発言を避けたり、あえて曖昧にしているのは医師では無いゆえの判断の限界が垣間見える。そもそも著者の肩書きがこの本を書くには足りない証拠だ。 まとめてみると、発売前に肯定的だった人の「効果的な対処法」は無く、そもそも非現実的か、逆にヒートアップさせてしまいそうなものあるいは既に試した事があるような内容。 発売前に否定的だった人や団体にとっては懸念通りの内容だったと言わざる得ない。 もう「読んだ人を怒らせる心理術」にタイトルを変えるべきでは? ここまで読みにくく長いレビューを読んでいただき、ありがとうございます。