自己完結すると自爆する。
福岡在住の女性R様から「高千穂に連れて行ってください!!」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。人前に出ると猫を被ってしまうR様は、人といると疲れて引きこもりたくなり、一緒に楽しむための努力ではなく、ごめんなさいと謝ってその場を凌ぐ努力ばかりをしてきたと言った。反応してばかりで、コミュニケーションをしてこなかった。会話のやり方を教えて欲しい。人と会うのが怖くなって「もう、死にたい」と思ってしまう。R様は、そのようなことを言った。
会話をしないと自爆する。会話が苦手な人は「助けて」とか「お願いします」が言えない人なのだと思う。相手に迷惑をかけたくないと思って、自分一人で考えて、だけど名案が思い浮かぶこともなく、より一層の迷惑をかける。頭の中が「わからないわからないできないできない」で埋め尽くされて、死にたくなる。できないことは「助けて欲しい」とか、余裕がない時は「こうしてもらえたら助かる」とお願いすれば、そこからコミュニケーションが発生する。だが、会話が苦手な人は自己完結して自爆する。一人で自爆をするのではなく、一緒にいる人を道連れにして一緒に死ぬ。
どうすればいい子をやめられるか。まずは「ごめんなさい」と簡単に言わないことだ。いい子が言いがちなセリフに「あたしなんかといてもつまらないですよね」がある。この発言が、この世で一番つまらない。ごめんなさいと言っても誰も幸せにならない。謝れば済むと思っているあなたは、いい子ではなく怠惰な子。そんなことないよと言って欲しいのかもしれないが、そんなことあるから言えない。簡単に謝ったらどんどん自分の価値が下がる。人と会うたびに謝らなくちゃならないとなって、どんどん人間が嫌いになる。友達や同僚だけではなく、接客のサービスを受けている時なども、簡単に「ありがとうございます」と言わないこと。本当にそう思った時にだけ「ごめんなさい」と「ありがとうございます」を言うこと。
いい子ちゃんに言いたい。君たちが言う楽しいとは、所詮、目の前の人が楽しそうにしていたら安心すると言う、そのレベルなのだ。それは楽しいのではない。安心しているだけ。だから、目の前の人が退屈そうにしていると、不安になるのだ。安心を求めると、それが崩れた時に「私はここにいちゃいけない」と思うようになり、そう思わせた相手を憎むようになる。君たちに、新しい楽しさを配りたい。それは「喧嘩する楽しさ」であり「ぶつかり合う楽しさ」であり、痛いけど楽しいという感覚であり、泣きながら楽しむという感覚である。映画を見るのは、小説を読むのは、痛いけど楽しいから。泣きながら楽しめるから。和気藹々なだけでは、作品にならない。駄作になる。
自己完結すると自爆する。声が小さくなって、頭の中が真っ白になり、消えたくなったり、死にたくなったりする。人といるのに自分と話すようになり、固体から液体に、液体から気体になって、蒸発する。他者を道連れにする自爆テロリストになる。目の前にいるR様が、私と一緒にいるというのに液化して「私はダメな人間だ」の呪いをセルフでかけはじめた。私は、R様の全身をパカスカ殴った。すると、R様は「痛い!むかつく!」と言って、殴り返した。私を殴るR様の表情は、非常に生き生きとしていた。いい子ちゃんは、実は、他人を殴りたくてたまらないのではないか。健気に見えるが、戦闘的になっている時の方が、よっぽど生き生きとするのではないか。「言葉より暴力」と思った。体を使おう。喧嘩はいいぞ。
おおまかな予定
4月26日(土)福岡県北九州市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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