4年前?
晴れ.
「X」でそんなのが流れているというので,調べてみたんだけどね…?
知り合いから,「フクロウの大量死」という情報がもたらされ,チェックしてみるとなるほど「X(旧Twitter)」で,そんなのが流れている.
死屍累々,視覚的なインパクトは絶大で,フクロウの死骸が画面一杯に広がり総数は42羽にもなるらしい.
原因はサプリメントの供給.
ヒューマンエラーで,中毒死する量の成分が含まれた製品を知らずに与えた結果であったらしい.
「なるほど,これは酷い!」と思ったのですが,一夜明けて調べてみると,2021年のイベントだったそうで,既に裁判なんかも終わった過去の出来事なんだけど,4月になって飼い主の方が署名活動を開始していたそうで,それが「X」の方で流れていたというのが背景でした.
ポイントは1点のみ,なんと製品1kg中に「ビタミンB6 360,000mg含有」という製品であったらしい.
有名なところで,かの「ネクトンS」という製品は1300mg/kg,あまり見ないけれど「ネクトンB-KOMPLEX」という製品が最大で3,400mg/kgのビタミンB6(ピリドキシン)を含むことになっている.
当然だけど,ネクトンという製品は小さな小瓶で売られており,一瓶中に1キロもサプリメントは「入っていない」.
だから,製品1g中とか0.1g中(普通はこちらだろう)に「どれくらい」有害となる成分が含まれているかについて目を光らせていたら,それでよい.
くどいようですが,「使う機会の無さそうな」「ネクトンB-KOMPLEX」という製品で0.34mg/0.1g~3.4mg/1gという使用量です.
普通は,これくらいしか与えない.
具体的に,ハヤブサ1羽で50mgくらいビタミンB6を与えると死亡します.
ハトなら,1羽につき90mgといった所でしょうか?
鳥種間でも致死量が違い,ニワトリだと,もっとたくさん与えても死にません.
問題の製品は,36mg/0.1g~360mg/1gという事になりますから,耳かき1杯程度でも感受性鳥種なら死亡する量です.
なるほど,42羽死んだ訳です.
はじめ「こんな製品が流通していたんだ!」となったのですが,どうも背景が違うらしく,元々は外国製品を真似て同じ成分含有量の品を国内のメーカーに依頼して「作ってもらい」,その過程でヒューマンエラーが発生して,360.0mg/kg→360.0g/kg(1,000倍量)のビタミンB6含有製品を納品してしまったというのが実態だったらしい.
「こんな事あるのね」って話で,世間一般にこの製品が流通する前に,発注者のところで被害が出て,そこで「止まった」.
だから,私らはそういう事件を知らず,署名活動で以てイベントを知った訳です.
裁判なんかもやっていたそうで,それもまた,時間が経ってから経緯を知ることになった理由になるのでしょう.
実際の製造現場の話とか,突っ込みどころはあるのですが,気になった点は1点のみ.
署名活動をしている紹介文の中に,「裁判所は『ビタミンB6は水溶性で毒性がない』との判断を示し、過剰摂取による被害を認めませんでした」とある.
まるっきり嘘ね.
2021年のイベントだと言うけれど,既にそれ以前に毒性の報告がされている.
裁判所に提出された資料の中に,(一般的にはそう信じられている)「そういう資料」があったんだわな.
こうやって,世間の偏見や誤解って作られていくんだなって,そういう話でした.
正直なところ,悔しいだろうけれど,「素人がよく分からない物に手を出したらいかん」という,そういう話でもあったのだと思う.
私なんか,「他人の手に何か委ねる」と成った時点で全く信用しませんから(だから,縦隔腫瘍の手術なんかを渋りまくるんじゃ!),調べられる物についてはかなり調べて「納得も得心もして」ゴーサインを出すのだけれど,有り体に言ってヒューマンエラーが混入する程度にセルフチェックが「甘かった」みたい.
ついでに余計なひとりごとを書いておくなら,私が退院して通院が始まり「院外処方箋」を渡されるように成った初回,「1週間に1日内服」する薬が「毎日飲む」に成っていった(7倍量だな).
先日の通院の際も,異動で担当医が変わり,投薬の内容が変わったのだけど,今回から不要になる薬が35日分処方されていた.
━━━━━━自分の体のことだから,「これくらいの」セルフチェックはするよ?
ありそうな話で,「先生を信頼して」やっておりますと,思わぬところで人間足元をすくわれるのです.
先方も悪意なんか無い,ヒューマンエラーは必ず「ある」のです.
42羽のフクロウ大量死なんて,間違いなく国内最大規模の痛ましい事故ではありますが,「危険を回避する」ことが出来たのも間違いない訳で,なんとも後味の悪いと思った事件でした.
個人的には,「鳥たちにサプリメントなんか与えるな」というのが昔からの私の基本姿勢で,実際の話で,正規流通製品であっても,フクロウカフェが立ち並んだ頃にかけて与えられている鳥たち(鷹やフクロウ類)が増え,トラブルをよく見かけました.
近頃,そういうイベントが無いのは,フクロウが以前ほどは流通しなくなったから,サプリメントを勧める「そういう」店が減ったからでしょう.
最後はもちろん,使っていても「常識の範囲内」に留めていられるユーザーが増えたのでしょうね.
詳しくは『猛禽類治療マニュアル2024』の方に書いてあるので,興味のある人は読んでもらったらいいと思いますが,基本的には「繁殖鳥以外に、それも昔から経験的に成功してきた実績とかがあるでないなら、サプリメントは与えなくて良い」というのが,私の基本姿勢です.
それくらい,あれは昔から「よく分からないもの」だったのです.
さて,本日の….
SpO2 97%
PR 79
T 35.9℃
BW 63.9キロ/69.5-64.1キロ(BMI23.0-24.9.ただし適正体重は61.3キロ)
Glu 107mg/dL (06:20)
そもそも,名古屋に通院するように成り,食べてみたくなっただけだったのですが,インディアンスパゲティというのは「名古屋めし」のひとつで,昔からその辺の喫茶店とかでよく食べていた料理の一つでした.
しかし,三河くらいまで移動するとあまり見かけない料理に成るらしく,昨日寄ったコメダ珈琲店だと,豊橋市内では2店舗しか提供している店が無い.
いえ,「名古屋めし」は色々ありますが,割と地元民しか知らないようなメニューなんかも豊橋市内で食べられたりする一方で(志の田うどんって御存知?),常連みたいな人しか提供されているのを知らなかったりして,色々難しい.
インディアンスパゲティを探すくらいなら,「豊橋カレーうどん」をやっている店に入った方が手っ取り早いですかね.
今日は,あんかけスパゲティの店「スパゲッ亭チャオ」に行ってみました.
こちらは,メニューに載っている訳ではないみたいですが,言えば追加料金を払ってあんをカレーソースに変えて提供してくれます.
お味は,「これでよろしい」というもので,特に不満はありませんでした.
相変わらず苦味を感じるんですが,途中から香辛料が諸もろ消してくれるので気になりません.
最後は,普通に美味しく戴けました.
カレー「ライス」じゃなくて,カレー「スパゲティ」なら,明日の血糖値に影響出ないのではという期待もあっての試食です.
明日の朝の血糖値は,いくつを示すのでしょう?
来院3.
こんなシュ-クリームがあったらしい.
意外に糖質も少なかった.
エクレアもある.